英語の名言・格言やちょっといい言葉、日常会話でよく使う表現などをご紹介しています。
第364回の今日はこの言葉です。
“Who killed Cock Robin?”
「誰がコックロビン(コマドリ)を殺したか?」
というのが文字通りの意味です。
これは
「だーれが殺したクックロビン♪」
というセリフや歌は作品を代表するギャグの一つで、『クックロビン音頭』という歌にもなっています。
物語の舞台は大西洋のバミューダ・トライアングルに浮かぶ
【動画】“パタリロ! OP (covered by sundaytube02)”, by kaukanip, YouTube, 2011/06/12
『クックロビン音頭』の歌詞は、イギリスなどに古くから伝わる童謡「マザー・グース(Mother Goose)」から来ています。
マザー・グースの中に『誰がコック・ロビンを殺したか(Who Killed Cock Robin?)』という一編があるのです。なんだか物騒なタイトルですね。
コック・ロビンとはオスのコマドリのことで、日本でこの歌は『駒鳥のお葬式』や『誰が駒鳥殺したの』などと呼ばれることもあります。コマドリの死から埋葬までが歌われています。
ここでのロビンとはヨーロッパコマドリ(European Robin)のことを指しています。イギリスでは国鳥にもなっているなじみ深い鳥で、さまざまな伝承にも登場します。

ヨーロッパコマドリ(European Robin)
By André Karwath aka Aka (Own work) [CC BY-SA 2.5], via Wikimedia Commons
さて、歌の冒頭を見てみましょう。
“Who killed Cock Robin?1行目と4行目、2行目と3行目がきれいに韻を踏んでいますね。そしてなんと、早くも雀が自白しちゃっています。しかしその後も誰も雀を責めることもなく、歌は14番まで続きます。
I, said the Sparrow,
With my bow and arrow,
I killed Cock Robin.”
「誰が殺した、駒鳥の雄を」
「そぉれは私よ」雀がこう云った。
「私の弓で、私の矢羽で、
私が殺した、駒鳥の雄を」
(訳:北原白秋『まざあ・ぐうす』より)
【動画】“The Death and Burial of poor Cock Robin – Nursery Rhyme with Karaoke (かわいそうなコマドリの死と埋葬)”, by APPUSERIES, YouTube, 2015/01/18
この唄をモチーフにした名作少女漫画が、
『小鳥の巣』の舞台は1959年の西ドイツのケルン郊外にある川の中州に建つ古城を改修した
「だあれが殺した?クック・ロビン」ここでも北原白秋の訳に近い訳が使われていますね。「コック・ロビン」がなぜ「クック・ロビン」となっているのかは明らかにされていません。
「それはわたし」とスズメがいった。
「わたしの弓と矢羽で。
わたしが殺した。クック・ロビンを」
ポーの一族 ドラマCD(全6巻) 第6巻 「小鳥の巣」収録
『パタリロ!』では、このクック・ロビンの唄に合いの手と変な振りがつけられて、パタリロやタマネギ部隊、バンゴランたちが「だーれが殺したクックロビン♪」と歌い踊ります。
『クックロビン音頭』です。
初期にはパタリロたちが『小鳥の巣』風の衣装をつけて踊っていたり、「すばらしい。小鳥の巣以来の感激だ」というセリフがあったりしました。『小鳥の巣』のパロディであることは間違いないと思われます。
このセリフは『パタリロ!』の代表的なギャグの一つとなり、クックロビン音頭はアニメのエンディングテーマにもなります。
【動画】“ぼくパタリロ! -♪-クックロビン音頭-♪-”, by
0x888x0, YouTube, 2011/11/12
“Who killed Cock Robin?”
誰がクックロビンを殺したか。
『パタリロ!』のギャグは名作少女漫画のパロディで、さらにそれはマザー・グースをモチーフにしたものでした。
元ネタであるマザー・グースは、『ロンドン橋』のような言葉遊びの歌でした。
1978年に『花とゆめ』で連載が開始された『パタリロ!』は1982年にアニメ化され、1983年には映画にもなりました。
2016年現在でも『別冊花とゆめ』で連載が続いており、200巻の『こち亀』にはかないませんが単行本も96巻発売されています。
そして今年の12月、なんと『パタリロ!』が舞台化もされます。
舞台でクックロビン音頭を見ることができるかどうかはわかりません。でも見たいような見たくないような気がします。
それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。
【関連記事】第320回:“London Bridge Is Broken Down” ―「ロンドン橋落ちた」(イギリスの童謡), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2016年05月24日
【参考】Wikipedia(日本語版,英語版)
【参考】“誰が殺したクックロビンとは?”, by makurisanさん, Yahoo!知恵袋, 2007/10/20
【参考】“舞台「パタリロ!」公式サイト”, by ネルケプランニング
【動画】“パタリロ! OP (covered by sundaytube02)”, by kaukanip, YouTube, 2011/06/12
【動画】“The Death and Burial of poor Cock Robin – Nursery Rhyme with Karaoke (かわいそうなコマドリの死と埋葬)”, by APPUSERIES, YouTube, 2015/01/18
【動画】“ぼくパタリロ! -♪-クックロビン音頭-♪-”, by
0x888x0, YouTube, 2011/11/12
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