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2014年05月11日

第220回:“This is the world’s toughest job.”―「これが世界で最もキツい職業」(ジョーク)

こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉、日常会話でよく使う表現などをご紹介しています。

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By Michal Marcol, published on 16 November 2011. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

第220回の今日はこの言葉です。
“This is the world’s toughest job.”
「これが世界でもっともきつい職業だ」
という意味です。
“tough”という形容詞は「タフな」という日本語にもなっていますが、人を形容する「頑健な」「強情な」という意味だけではなく、仕事などを形容すると「きつい」「骨の折れる」などという意味にもなります。
これは最近話題になったある動画に出てきた言葉です。

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By Wasapl (Own work) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

動画の内容は、ボストンのとある会社がレートム社(Rehtom, Inc.)の「運営部長(Director of Operations)」というポジションをでっちあげて求人広告を出し、応募してきた人にネット面接と称して仕事の条件を伝えてその反応をビデオに撮ったものです。この募集広告は合計270万回表示され、24人が実際に問い合わせをしてきたそうです。
求人広告には次のように書かれています。
“Job Description: Director of Operations”
「職務内容:運営部長」

0220-job_searching.jpg
By By phasinphoto, published on 18 March 2014. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

偽物のネット面接では応募者に対して仕事の内容が説明されます。
“It's sort of probably the most important job.”
「これはおそらく最も重要な仕事です。」
と前おきした上で、その過酷な要求内容が明かされていきます。

“Mobility”
(機動力)
“Standing up most or really all of the time”
(ほとんどの時間は立ち仕事)
“135 hours to unlimited hours a week”
(労働時間は週135時間から無制限)
“Basically 24 hours a day, 7 days a week”
(基本的に一日24時間、週7日間)
“No breaks available”
(休憩なし)
“Excellent negotiation and interpersonal skills”
(とびぬけた交渉と対人関係のスキル)
“A degree in medicine, in finance and the culinary arts.”
(医学と会計学と料理の専門知識)
“No vacations”
(休暇なし)
“No time to sleep”
(寝る時間なし)

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By franky242, published on 07 August 2013. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

あまりにも過酷な条件に、ネット面接の応募者の顔は次第に曇っていきます。

“That's a lot.”
「仕事量が多いわね」
“Is that legal?” 
「合法なの?」
“That's a little intense.”
「ちょっと強烈だね」
“That's crazy.”
「まともじゃないわ」
“That's almost cruel.”
「ほとんど悲惨だわ」
“That's inhumane.”
「非人道的よ」

0061-secretary.jpg
Image courtesy of stockimages, published on 30 October 2012 / FreeDigitalPhotos.net

そして極めつけは、その仕事の給料の話です。説明者は言います。
“The position is gonna pay absolutely nothing.”
「その仕事の給料はまったくありません。」

“No!”
「まさか!」
応募者は驚き、あきれます。

0114-african_businessman_upset.jpg
Image courtesy of stockimages, published on 25 August 2012 / FreeDigitalPhotos.net

しかし説明者は真顔で、今でも実際にその仕事についている人が何十億人もいると言います。
応募者たちは信じられないといった表情で偽物の面接官にたずねます。
“Who?”
「誰よ?」
さて、誰がこんな大変な仕事をしていると思いますか?

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【参考】“#WorldsToughestJob Provides the Most Extraordinary Joy(#WorldToghestJob(世界で最もキツい仕事)が最高の喜びをお届けします)”, cardstore blog

“This is the world’s toughest job.”
これが世界でもっともきつい職業です。

確かにそうですね。超ブラック企業じゃないですか。
ヒント1:あなたの家族に必ず一人はその仕事をしている人がいます。
ヒント2:ニセ求人広告を出したレートム社の社名(英語名)を逆に読んでみて下さい。
いったい誰がこの仕事をしているのでしょう?
それは動画をご覧になってください。


【参考】“World's Toughest Job - #worldstoughestjob - Official Video(世界で最もキツい仕事 - #worldtoghestjob - 公式ビデオ)”(英語版), cardstore, YouTube, 2014/04/14

それでは今日はこのへんで。よい母の日をお過ごしください。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【関連記事】第90回:“Say again?”―「え?何?」(日常会話), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年09月12日
【関連記事】第19回:“Mothers are all slightly insane.”―「母親はみんな少しイカレてる」(サリンジャー), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年05月11日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“#WorldsToughestJob Provides the Most Extraordinary Joy(#WorldToghestJob(世界で最もキツい仕事)が最高の喜びをお届けします)”, cardstore blog
【参考】“No Salary, No Benefits, No Sleep: This Is The World’s Toughest Job (給料なし、特典なし、睡眠なし:これが世界で最もキツい仕事だ)”, by Melissa Locker, TIME, NEWSFEED SOCIETY, April 15, 2014
【参考】“「世界で最もタフな仕事」の採用面接で生まれた感謝の涙”, by 鶴野充茂, 日経ビジネスONLINE, 金曜動画ショー, 2014年4月18日




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posted by ジム佐伯 at 07:00 | Comment(0) | ジョーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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