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2013年08月08日

第70回:“No one dies of hiccups.”―「しゃっくりで死ぬ人はいない」(日常会話)

(本文2868文字、読み終わるまでの目安:7分10秒)


こんにちは! ジム佐伯です。
英語の格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

0070-covering_mouth.jpg
Image courtesy of photostock, published on 07 March 2011 / FreeDigitalPhotos.net

第70回の今日はこの言葉です。
“No one dies of hiccups.”
「しゃっくりで死ぬ人はいない。」
という意味です。

前回、くしゃみをした人に声をかける決まり文句である、
“Bless you!”
をご紹介したので、今回はしゃっくりに関係する日常会話の表現をご紹介します。
決まり文句ではありませんが、普通に使われる表現です。

日本語でも、しゃっくりが止まらなくて困っている人に向かって、
「しゃっくりで死んだ人はいないよ。」
と言ってなぐさめる場合があります。
“No one dies of hiccups.”
もそれと同じです。

“hiccup”カップ)とは「しゃっくり」をあらわす言葉です。
名詞としても動詞としても、しゃっくりの音をあらわす擬音語としても使われます。
“hiccough”コフ)ともいいます。こちらは「咳」の“cough”と親戚のような言葉ですね。
どちらも日本語の「しゃっくり」と同様、しゃっくりの「ヒック」という音から来ています。

0070-boy_closing_mouth.jpg
Image courtesy of arztsamui, published on 15 November 2011 / FreeDigitalPhotos.net

ちなみに各国語でのしゃっくりは次のようにいいます。
フランス語: “hoquet”ケ)
スペイン語: “hipo”ポ)
ドイツ語 : “Schluckauf” (シュックアウフ)
中国語  : “打嗝” (ダーグー, Dǎgé)

あまりしゃっくりっぽくないものもありますね。

0070-covering_mouth_with_hands.jpg
Image courtesy of photostock, published on 12 July 2011 / FreeDigitalPhotos.net

しゃっくりは横隔膜が痙攣することによる症状で、いろいろな原因で発生します。
はっきりした原因がなくても起きることがあります。
不随意運動によるものですので、自分で起こしたり止めたりすることはできません。

出生前の胎児もしゃっくりをします。
1日のうち2.5%(=36分間)しゃっくりをしているという報告もあります。
けっこうしゃっくりしてるんですね。
母親はおなかの赤ちゃんがしゃっくりをしているのがよくわかるそうです。

0070-pregnant_woman.jpg
Image courtesy of David Castillo Dominici, published on 17 May 2013 / FreeDigitalPhotos.net

犬や猫なども哺乳類ですので横隔膜があります。
なので彼らもしゃっくりをすることがあります。
ただ横隔膜を使った腹式呼吸をあまりしませんので、人間ほど多くはないようです。

しゃっくりは普通は何もしなくても数分で止まります。
でも、時々なかなか止まらなくなって困ることがあります。
しゃっくりのことを考えれば考えるほどしゃっくりが出てしまうのは困ったものです。

しゃっくりの止め方は、おまじない的なものも含めていろんな方法があります。
よく言われるのが、誰かにびっくりさせてもらうという方法があります。
ほかにも、息を止める、水を飲む、炭酸水を飲む、酢を飲む、舌を引っ張る、耳をこする、大笑いする、などがあります。

0070-drinking_water.jpg
Image courtesy of maya picture, published on 10 August 2012 / FreeDigitalPhotos.net

僕が一時期やっていたのは、「コップの手前の縁ではなく、一番遠い側の縁に口をつけて水を飲む」でした。
コップを手前に傾けるのではなく、体の前方(奥の方)に傾けることになるので、かなり無理な飲み方です。
顔はコップを巻き込んで深くおじぎをするようになってしまいます。
ちょっと言葉で説明しづらいのですが、おわかりでしょうか...。
中学・高校の頃にやっていたのですが、当時は抜群の成功率を誇りました。

ちょっと絵も描いてみますね...。

【注意】この方法を試される場合は自己責任でお願いします。あたりまえですが、必ずしゃっくりが止まるとは限りません。また、気管に水が入ったり転倒事故につながったりする恐れもありますので、十分ご注意ください。

0070-drink_water_to_stop_hiccups.jpg

心理的な影響もありますので、「これをやったら必ず止まる」と信じてやると本当に止まることもあります。
あとは何か別のことに集中することでしゃっくりのことを忘れることも重要です。

それでも止まらない場合もあります。
しゃっくりのしやすさには男女差はありませんが、しゃっくりが止まらなくなってしまうのは男性に多いようです。
48時間以上続くしゃっくりの事例は、8割以上が男性なのだそうです。

きわめつけが、しゃっくりのギネス記録を持つアメリカのチャールズ・オズボーンさん(Charles Osborne , 1894-1991)です。
彼は20代半ばの頃、仕事中にとつぜん始まったしゃっくりがなんと68年間続きました
その間、普通に生活していたそうです。
寝ている間はどうだったのか、あんな時やこんな時はどうだったのかなど、いろんな想像が広がります。

「しゃっくりを100回すると死ぬ」「しゃっくりが止まらなければ死ぬ」などと言う人もいます。
でもこれが迷信だということは、チャールズさんの事例からも明らかですね。
チャールズさんの場合は、死ぬどころか、100歳近くまで長生きしてます。

0070-hands_over_mouth.jpg
Image courtesy of David Castillo Dominici, published on 24 October 2011 / FreeDigitalPhotos.net

イタリアの短編テレビアニメで、“Mr. Hiccup(ミスターしゃっくり)”(1983年イタリア)という作品があります。
しゃっくりがとまらない主人公の男性「ミスター・ヒカップ」が、毎回しゃっくりを止めようといろんなことを試しますが、結局失敗に終わるというお話です。


【動画】Mr. Hiccup - Intro / Ending(ミスター・ヒカップ), by Zona Retro, YouTube, 2017/03/22
(この動画を見る限り、ミスター・ヒカップはあまりしゃっくりを止める努力をしてませんね笑)

“The First Time”(2009年アメリカ)という映画は、デンマークの人気作家デニス・ユルゲンセン(Dennis Jürgensen, 1961-)のティーン向けラブコメ小説“Love At First Hiccup(最初のしゃっくりの恋)”(1999年デンマーク)が原作です。
高校1年生の主人公ビクター(Victor)は、美人の上級生アーニャ(Anya)を一目見た時から恋に落ちます。
その時ビクターはしゃっくりをしてしまい、まわりから“Viccup”と呼ばれるようになります。
たわいもなドタバタ・コメディなのですが、しゃっくりが出てくる珍しい映画だと思います。


【動画】Love At First Hiccup - Trailer 2010 [Filmtrailer.com], by Magdenpouw, YouTube, 2010/01/03

しゃっくりといえば、僕はインドの映画『ムトゥ 踊るマハラジャ(Muthu)』(1995年インド)を思い出します。
この映画にはパドミニという脇役の女の子が登場しますが、彼女は感情が高ぶるとしゃっくりが出るという珍しいキャラクターです。
あるシーンでパドミニのしゃっくりがとまらなくなります。
「ひっく、ひっく」というパドミニのしゃっくりがリズムとなり、歌と踊りのミュージカルになだれ込むシーンに度肝を抜かれたのを覚えています。
ちょっと長いですが、ハマるとハマる映画です。
まだご覧になっていない方は、試されてみてはいかがでしょうか。


【動画】A.R.Rahman | #ARR Birthday Special Songs | #Rajinikanth | Kokku Saiva Kokku Song | கொக்கு சைவ கொக்கு(『菜食主義の鶏』), by Tamil Movieplex, YouTube, 2020/09/29


ムトゥ 踊るマハラジャ[DVD]

“No one dies of hiccups.”
そう、しゃっくりで死ぬ人はいません。

まわりに困っている人がいたら、今日のこのブログの話をしてあげてみて下さい。
話し終わる頃には、きっとしゃっくりは止まっていることでしょう。

0070-smiling_and_pointing.jpg
Image courtesy of photostock, published on 17 March 2011 / FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【注意】本ブログの筆者は医師ではありませんし、本記事はしゃっくりについての医学的な主張をしたり特定の療法を推奨したりしているものではありません。しゃっくりが長く続く場合は何かの病気が原因になっている場合もあります。医師へ相談されることをお勧めします。

【関連記事】第69回:“Bless you!”―「お大事に!」(くしゃみをした人に)(日常会話)(2013年08月06日)

【参考】『Hiccups』, Medscape REFERENCE - Drugs, Diseases & Procedures, By Garry Wilkes, MBBS, FACEM et al., Updated: Apr 4, 2012
【参考】『Longest attack of hiccups』, Guinness medical record breakers, BBC News

【動画】Mr. Hiccup - Intro / Ending(ミスター・ヒカップ), by Zona Retro, YouTube, 2017/03/22
【動画】Love At First Hiccup - Trailer 2010 [Filmtrailer.com], by Magdenpouw, YouTube, 2010/01/03
【動画】A.R.Rahman | #ARR Birthday Special Songs | #Rajinikanth | Kokku Saiva Kokku Song | கொக்கு சைவ கொக்கு(『菜食主義の鶏』), by Tamil Movieplex, YouTube, 2020/09/29



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posted by ジム佐伯 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常会話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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