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こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

By Adam Evans, 18 September 2010 [CC-BY-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons
第68回の今日はこの言葉です。
“To infinity, and beyond!”「無限へ、そしてその先へ!」
「無限のかなたへ!」
という意味の言葉です。
これはCGアニメ映画『トイ・ストーリー(Toy Story)』(1995年アメリカ)に出てくる言葉です。
この映画はピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar Animation Studios)が制作しディズニー(Disney)が配給しました。監督はジョン・ラセター(John Alan Lasseter, 1957-)です。
僕はこの映画が最高に大好きです。
長編で初のフルCGアニメーション作品としても抜群のクオリティですが、何よりもストーリーとキャラクターが素晴らしい作品です。
【動画】“Toy Story – Original Trailer | Disney+ | Start Streaming Now (トイ・ストーリー - 公式予告編)”, by Disney , YouTube, 2019/11/08
トイ・ストーリー スペシャル・エディション [DVD], ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(2010/05/21)
アンディ少年(Andy)のお気に入りのおもちゃであるカウボーイ人形のウッディ(Woody Pride)は、仲間のおもちゃたちと楽しく暮らしています。
そんな日々のなか、アンディの誕生日にプレゼントとして新たにやってきたのが最新の宇宙ヒーローの人形であるバズ・ライトイヤー(Buzz Lightyear)です。いろいろな最新の仕掛けがついているバズに、アンディは夢中になってしまいます。
バズの体についているアクションボタンを押すと再生される音声が、
“To infinity, and beyond!”
なのです。
日本語音声や字幕では語調を整えるために、
「無限のかなたへ、さあ行くぞ!」
となっています。
ディズニー トイ・ストーリー Myトーキングアクションフィギュア バズ・ライトイヤー
先輩格のウッディは面白くありません。それどころか、持ち主のアンディにもう遊んでもらえないのではないかと心配します。おもちゃとしては存在の危機、アイデンティティに関わる問題なのです。
バズはバズで、自分がおもちゃであることを認識しておらず、本物のスペースレンジャーだと思っています。
そんなバズの言動もウッディは気に入りません。
二人の関係はそんなぎくしゃくしたところから始まります。
【動画】“Toy Story - To infinity and beyond (トイ・ストーリー - 無限の彼方へ)”, by MoviQuotes, YouTube, 2020/11/28
しかし様々なアクシデントや冒険を通して、二人は固い友情を築いていきます。
そして物語のクライマックスで、なんとバズではなくウッディがこの言葉を言うのです。
“To infinity, and beyond!”もう最高にカタルシスを感じられるシーンです。
「無限のかなたへ!」
この言葉の直前にバズは言います。
“This isn't flying, this is falling with style!”このセリフ、実は物語の前半でウッディが言ったセリフと同じものです。
「飛んでるんじゃない。落ちてるだけだ。かっこつけてな。」
クライマックスシーンでは今度はバズが言っています。
これも本当に感動的なシーンです。
この映画のヒットの影響で、バズやウッディのおもちゃが売れに売れたのはもちろんです。
脇役として登場した実在のおもちゃも爆発的に売れたそうです。
確かに買いたくなりますよね。
ディズニー トイ・ストーリー おしゃべりフレンズ ポテトヘッド
続編の『トイ・ストーリー2(Toy Story 2)』(1999年アメリカ)や『トイ・ストーリー3(Toy Story 3)』(2010年アメリカ)も素晴らしい作品です。
テーマは毎回変わりませんが、回を追うごとに掘り下げが深くなっています。
続編で劣化しない数少ない作品の一つです。
トイ・ストーリー3 (期間限定) [DVD], ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(2012/07/04)
ちなみに、この作品には「A113」という文字がさりげなく登場します。どこに登場するかは書きませんが、どうぞ探してみて下さい。
ピクサーの長編映画には必ずこの文字が登場します。
これはロスアンゼルスのカリフォルニア芸術大学(カルアーツ, California Institute of the Arts, "CalArts")にある教室番号からとられているそうです。ピクサーを率いるジョン・ラセターがカルアーツの出身で、ジョークとして必ず自分の作品に入れるのだそうです。

ジョン・ラセター(John Alan Lasseter, 1957-)
By nicolas genin from Paris, France (66ème Festival de Venise (Mostra)), 6 September 2009 [CC-BY-SA-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
『アイアン・ジャイアント(The Iron Giant)』(1999年アメリカ)や『Mr.インクレディブル(The Incredibles)』(2004年アメリカ)などを監督したブラッド・バード(Brad Bird, 1957-)もカルアーツの出身で、彼もよく「A113」を作中に登場させます。
ちなみに『アイアン・ジャイアント』も本当に素晴らしい作品です。未見の方はぜひご覧になって下さい。

ブラッド・バード(Brad Bird, 1957-)
By nicolas genin from Paris, France (66ème Festival de Venise (Mostra)), 6 September 2009 [CC-BY-SA-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons
アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション [DVD], ワーナー・ホーム・ビデオ(2004/09/10)
“To infinity, and beyond!”
という言葉はこの映画の決め台詞として人気となり、その後いろいろなところで引用されました。
ビヨンセ(Beyoncé Knowles, 1981-)の2008年のシングル『シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット)(Single Ladies (Put a Ring on It))』の歌詞にもこの言葉が登場します。
アイ・アム… サーシャ・フィアース [CD2枚組], ビヨンセ, SMJ(SME)(M)(2008/11/12)
『シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット)(Single Ladies (Put a Ring on It))』が収録されている
【動画】“Beyoncé - Single Ladies (Put a Ring on It) (ビヨンセ - シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット))”, by beyonceVEVO, YouTube, 2009/10/02
“To infinity, and beyond!”
無限のかなたへ、さあ行くぞ!
何度見ても感動する作品はなかなかありません。
劇中のバズやウッディだけでなく、『トイ・ストーリー』という作品自体がいつまでも愛される永遠の存在になったのだと思います。
『トイ・ストーリー』の旅はこれからも永遠に続くのです。いつまでも、どこまでも。
そう。無限のかなたへ!

Image courtesy of Victor Habbick, published on 17 February 2012 / FreeDigitalPhotos.net
それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。
【関連記事】第7回:“If you can dream it, you can do it.”―「夢があればそれは叶う」(ウォルト・ディズニー), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年04月29日
【関連記事】第67回:“Go, live your dream.”―「行け、夢を生きるんだ」(塔の上のラプンツェル), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年08月03日
【参考】Wikipedia(日本語版, 英語版)
【動画】“Toy Story – Original Trailer | Disney+ | Start Streaming Now (トイ・ストーリー - 公式予告編)”, by Disney , YouTube, 2019/11/08
【動画】“Toy Story - To infinity and beyond (トイ・ストーリー - 無限の彼方へ)”, by MoviQuotes, YouTube, 2020/11/28
【動画】“Beyoncé - Single Ladies (Put a Ring on It) (ビヨンセ - シングル・レディース(プット・ア・リング・オン・イット))”, by beyonceVEVO, YouTube, 2009/10/02
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