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2013年07月20日

第59回:“Truth is coming, and it cannot be stopped.”―「事実は明るみに出た。もう止められない」(エドワード・スノーデン)

(本文6444文字、読み終わるまでの目安:16分07秒)


こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

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Laura Poitras / Praxis Films, 2013 [CC-BY-3.0], via Wikimedia Commons

第59回の今日はこの言葉です。
“Truth is coming, and it cannot be stopped.”
「事実は明るみに出た。これは(もう)止められない。」
という意味です。

これはアメリカのNSA(国家安全保障局, National Security Agency)とCIA(中央情報局, Central Intelligence Agency)の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Joseph Snowden, 1983-)の言葉です。

スノーデンは先月(2013年6月)、香港でイギリスのガーディアン紙(The Guardian)やアメリカのワシントン・ポスト紙(The Washington Post)など複数の新聞の取材に応じました。
そこで彼は何を語ったのでしょうか。
いったいどんな事実が明るみに出たのでしょうか。

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ガーディアン紙(The Guardian)の記事
“Edward Snowden: the whistleblower behind the NSA surveillance revelations”, Glenn Greenwald, Ewen MacAskill and Laura Poitras in Hong Kong, The Guardian, Monday 10 June 2013

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ワシントン・ポスト紙(The Washington Post)の記事
“Edward Snowden says motive behind leaks was to expose ‘surveillance state’”, By Barton Gellman and Jerry Markon, The Guardian, June 10, 2013

彼は1983年6月21日にノースカロライナ州南部の港湾都市ウィルミントン(Wilmington)に生まれました。病気療養を理由に高校を中退した後、地元の短期大学で情報科学を学びます。
2004年、20歳の時にアメリカ陸軍(U.S. Army)に入隊して精鋭の特殊部隊で訓練を受けます。イラク戦争(Iraq War, 2003-2011)への派遣を志願しましたが、訓練中の事故で両足を骨折する重傷を負って派遣は見送られ、入隊4ヶ月後に除隊となります。

彼はその後NSAの研究所で警備員として働き、CIAでもコンピュータセキュリティの仕事につき、2007年にはスイスへ派遣されます。

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スイスのジュネーヴ
By Romano1246 (Own work), 20 August 2011 [GFDL or CC-BY-SA-3.0-2.5-2.0-1.0], via Wikimedia Commons

2008年にはCIAを辞め、NSAと契約していたコンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトン社(Booz Allen Hamilton Inc)に入社します。
在日米軍基地内のNSA関連施設での仕事で日本にも来たことがあるそうです。
2013年5月にブーズ社を通し、ハワイにあるNSAの拠点、クニア地域シギント工作センター(KRSOC: Kunia Regional SIGINT Operations Center)のシステム管理者に就きます。
「シギント(SIGINT: signal intelligence)」とは電話やネット、無線など、あらゆる通信を介した諜報活動のことです。同センタはアジア地域全体のシギント工作を統括して通信傍受や暗号解読を行っている地下軍事施設です。

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ハワイ・オアフ島のワイキキ・ビーチ
By Alfred Adler (Own work), 12 January 2010 [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

ここでちょっとNSAという聞き慣れない組織についてご説明します。

CIA(中央情報局)は映画などでも有名ですよね。アメリカの対外諜報活動を行う大統領直轄の情報機関です。情報収集や情報操作、標的国の親米化工作や弱体化工作なども行うと言われています。スパイ映画の世界ですね。同じような組織として、イギリスのSIS(秘密情報部, Secret Intelligence Service)や、旧ソ連のKGB(国家保安委員会)、イスラエルの諜報特務庁、通称モサド(Mossad)などが知られています。SISは旧称のMI6の方が有名かもしれません。
CIAの本部はワシントンDCにほど近いヴァージニア州マクリーン(McLean)にあります。

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ヴァージニア州マクリーン(McLean)にあるCIA(アメリカ中央情報局)本部
By Central Intelligence Agency / Agencia Central de Inteligencia, 27 October 2007 [Public domain], via Wikimedia Commons

一方NSA(国家安全保障局)は、国防総省(DoD: Department of Defense)の管轄下にある軍事組織です。国防総省は空から見た五角形の形状から「ペンタゴン(The Pentagon)」という通称でも有名ですね。ペンタゴンもワシントンDCからポトマック川をはさんで隣町であるヴァージニア州のアーリントン(Arlington)にあります。戦没者が埋葬されているアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)のすぐ近くです。CIA本部があるマクリーンの隣町でもあります。

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ヴァージニア州アーリントン(Arlington)にあるアメリカ国防総省(ペンタゴン)
By David B. Gleason from Chicago, IL (The Pentagon), 12 January 2008 [CC-BY-SA-2.0], via Wikimedia Commons

CIAが主に人を使った「ヒューミント(Humint; human intelligence)」と呼ばれる諜報活動を行うのに対して、NSAは「シギント(Sigint; signal intelligence)」と呼ばれる電子機器を使った情報収集活動とその分析、集積、報告を担当します。NSAの本部はメリーランド州フォート・ミード(Fort Meade)の陸軍基地内にあります。スノーデン氏が初めてNSAに採用されたのも同じメリーランド州のメリーランド大学(University of Maryland)構内にあるNSA関連施設です。メリーランド州はワシントンDCの北に隣接する州で、ヴァージニア州と共にアメリカの首都圏を形成しています。日本で言えばDCの北側に接するメリーランドは埼玉県、川をはさんだ南東側にあるヴァージニアは神奈川県といったところでしょうか。

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メリーランド州フォート・ミード(Fort Meade)にあるNSA(アメリカ国家安全保障)本部
Photo by Unknown [Public domain], via Wikimedia Commons

テロやスパイなど国家の安全保障に係る事件の捜査も行うFBI(連邦捜査局, Federal Bureau of Investigation)はワシントンDCにあります。
また、ブーズ社の本社もCIA本部があるヴァージニア州マクリーンにあります。
アメリカで様々な情報を収集する主要な組織がグレーター・ワシントン・エリア(Greater Washington Area)と呼ばれるアメリカ首都圏に集中しているのです。
まあ集中しているとはいっても土地が広いですからお互いの距離は相当離れてはいますが。

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ワシントンDC(Washington, DC)にあるFBI(アメリカ連邦捜査局)本部
I, Aude, 15 October 2005 [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC-BY-SA-2.5-2.0-1.0], via Wikimedia Commons

ここで話はエドワード・スノーデンに戻ります。
ハワイに赴任したスノーデンは、証拠となる文書をコピーして、病気治療で3週間の休暇が必要だと上司に伝えて香港へ渡航します。NSAの職員は国外旅行の際には通常30日前までに職場に申請することが必要で、監視されているのだそうです。彼は申請なしに、渡航ビザなども必要ない香港へ渡ります。それでも大変な危険を冒した行為なのだそうです。

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香港
Image courtesy of Arvind Balaraman, published on 12 June 2010 / FreeDigitalPhotos.net

彼は香港でガーディアン紙やワシントン・ポスト紙などのメディアに対して、NSAがアメリカ国内で月間30億件、全世界で月間970億件の情報を収集していると語りました。電話の傍受にはベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless)などの大手通信事業者が協力しており、NSAは加入者の通話情報を収集していたそうです。収集されたのは通話の内容と、通話者双方の電話番号や端末の個体番号、通話時刻や所要時間、位置情報などの「メタデータ(metadata)」と呼ばれる付帯情報です。
スノーデンは証拠として、NSAの極秘ツールである「バウンドレス・インフォーマント(Boundless Informant)」という分析ソフトウェアの画面も示します。
この画面は、NSAがインターネットや電話回線を傍受して得た情報の量を色分けして表示しています。赤く表示されたイランとパキスタンとヨルダンが最大で、次に多いのがオレンジ色のエジプトとインドです。日本は最小レベルの暗い緑色で表示されています。

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NSAのバウンドレス・インフォーマント(Boundless Informant)の画面
By National Security Agency (original image | source) , 9 June 2013 [Public domain], via Wikimedia Commons

インターネット上の情報の傍受には、2007年から「プリズム(PRISM)」という極秘の通信監視プログラムを運用しているそうです。マイクロソフト(Microsoft)やグーグル(Google)、ヤフー(Yahoo!)、フェイスブック(Facebook)、AOL、スカイプ(Skype)、ユーチューブ(YouTube)、PalTalkなどのウェブサービスの電子メールや写真、行動履歴などの情報も収集しているそうです。
Googleのラリー・ペイジCEO(Lawrence Edward "Larry" Page, 1973-)はプリズムについて、「そんな名前は昨日まで聞いたこともなかった」と、プロジェクトへの関与を否定しています。

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Googleオフィシャル・ブログにて、ラリー・ペイジCEO(Larry Page, 1973-)の投稿
“What the ...?”, by Larry Page, CEO and David Drummond, Chief Legal Officer, Google Official Blog, June 07, 2013

スノーデンによると、NSAは世界中で6万1000件以上のクラッキング(コンピュータシステムへの不正侵入など)を行っているそうです。2009年以降は中国へのクラッキングも活発化したとのことです。
また、NSAが38ヶ国の大使館に対しても盗聴を行っていたとのことです。対象となったのは日本やフランス、イタリア、ギリシャ、メキシコ、インド、韓国、トルコなどの同盟国も含められていたそうです。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相(Angela Dorothea Merkel, 1954-)やフランスのフランソワ・オランド大統領(François Gérard Georges Nicolas Hollande, 1954-)はいずれも、
“Unacceptable.”
「容認できない」
とのコメントを発表しています。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相(Angela Dorothea Merkel, 1954-)
By Ricardo Stuckert/PR (Agência Brasil), 24 September 2007 [CC-BY-3.0-br], via Wikimedia Commons

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フランスのフランソワ・オランド大統領(François Gérard Georges Nicolas Hollande, 1954-)
By Jean-Marc Ayrault (Flickr: Meeting François Hollande) , 22 September 2011 [CC-BY-2.0], via Wikimedia Commons

一方でイギリスのウィリアム・ヘイグ外務大臣(Rt Hon William Hague MP, 1961-)は、イギリス国防省(Ministry of Defence)の傘下の諜報機関GCHQ(政府通信本部, Government Communications Headquarters)がNSAと協力してシギント活動を行っていることについて、
“Indispensable.”
「必要不可欠だ」
と擁護しています。
このあたり、同じヨーロッパでも立場が違えば言うことも違っていて面白いですね。

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イギリスのウィリアム・ヘイグ外務大臣(Rt Hon William Hague MP, 1961-)
By U.S. department of state (original image); uploader (cropping), 1 September 2010 [Public domain], via Wikimedia Commons

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GCHQ本部ビル(グロスタシャー州チェルトラム, Cheltenham, Gloucestershire)
By Ministry of Defence, 2 September 2004 [licensed under the Open Government Licence v1.0], via Wikimedia Commons

日本の菅義偉官房長官(Yoshihide Suga, 1948-)は、
「米国内の問題なので、米国内で処理されることだ」
と述べた上で、
「日米間の外交においては、しっかりと秘密は守られるべきだ」
と強調しました。

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日本の菅義偉官房長官(Yoshihide Suga, 1948-)
By US Government, 5 April 2013 [Public domain], via Wikimedia Commons

当のバラク・オバマ大統領(Barack Obama, 1961-)は、一般論として
「諜報機関を持つ国ならどの国でもやっていることだ」
として、同盟国の大使館に対する諜報活動を否定しませんでした。

そうなんです。僕ですら「あたりまえ」だと思ってました。ましてや大使館員だったら盗聴など「あたりまえ」の前提として行動されていると思います。
また、情報通信を傍受・盗聴するシギント活動も、「エシュロン(Echelon)」というシステムをNSAが運用していることは何年も前から言われていました。
公式にはアメリカ政府はエシュロンの存在を認めていませんが、スノーデン氏の告白でその存在が明るみに出たことになります。

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アメリカのバラク・オバマ大統領(Barack Obama, 1961-)
By Official White House Photo by Pete Souza (P120612PS-0463), 6 December 2012 [Public domain], via Wikimedia Commons

スノーデン氏はインタビューで、今回の情報漏洩の理由として、
“I don't want to live in a society that does these sort of things.”
「こんなことをする社会には生きていたくない。」
と語りました。
「こんなこと」とは政府によって電話やメールやネットの活動などがすべて監視されることを示しています。


【動画】“NSA whistleblower Edward Snowden: 'I don't want to live in a society that does these sort of things' (NSAの告発者エドワード・スノーデン:「こんなことをする社会には暮らしたくない」)”, by The Guardian, YouTube, 2013/07/09

ガーディアン紙は臨時に
“#AskSnowden”
というツイッター(twitter)のハッシュタグを利用して、読者の質問にスノーデンが答える試みを行いました。
そこでガーディアン紙のグレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald)が、もしスノーデンに何かあった場合に証拠の書類はどうなるのかと質問したところ、彼は次のように答えました。

“All I can say right now is the US Government is not going to be able to cover this up by jailing or murdering me.
 Truth is coming, and it cannot be stopped.”

「いま私に言えることは、私を投獄しようとも殺そうとも、アメリカ政府はこれを隠し通すことはできないということだ。
 事実は明るみに出た。もう止められない。」

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NSAの司令センター
By Unknown photographer (National Security Agency) , 2012 [Public domain], via Wikimedia Commons

ところで、10年以上前にスノーデンが作った自己プロフィールが掲載されたウェブページがネット上で見つかり、話題となりました。そのサイトは今はアクセスできませんが、日本の英字新聞ジャパン・タイムズ紙(The Japan Times)の記事などで紹介されています。10年以上前なので彼は10代の筈ですが、37歳で2人の息子がいると書いています。しかし生年月日には83年6月21日と本当の年齢がわかる記載となっています。似顔絵は日本の漫画風で、日本の漫画や格闘ゲームが好きだったようです。自分のことを日本人風の発音で“Edowaado”(えどわあど)と名乗ったりしています。
あと、この頃から四角いメガネだったのですね。

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ジャパン・タイムズ紙(The Japan Times)の記事
“Snowden Web manga profile still online”, BY REIJI YOSHIDA, STAFF WRITER, THE JAPAN TIMES, JUN 15, 2013

そんな「えどわあど」もNSAの仕事で日本に来たことがあります。
2009年に、青森の三沢にある在日米軍基地にNSAの施設づくりで来日したとのことです。
三沢基地にはNSA要員が1600人ほどいるそうです。
ジャーナリストの池上彰氏(Akira Ikegami, 1950-)によると、三沢基地にはエシュロンの傍受施設が置かれており、無線、短波無線、携帯電話、インターネット回線など、ありとあらゆる日本国内の通信が常に傍受されているとのことです。
「えどわあど」は日本で漫画やゲームを存分に楽しんだのでしょうか。秋葉原なんかにも行ったりしたのでしょうか。

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NSAが使用していると見られる姉沼通信所(三沢安全保障作戦センター, MSOC: Misawa Security Operation Center)
By USAF Air Intelligence Agency, 1990s [Public domain], via Wikimedia Commons

アメリカ司法省(Department of Justice)は情報漏洩罪などの容疑で捜査を始めました。今後スパイ防止法などでスノーデンを訴追する可能性があります。

香港で取材に答えた後、スノーデンはロシアのモスクワに渡ります。
同日、アメリカ政府はスノーデンのパスポートを無効にしたと発表しますが、香港政府は手続きに不備があるとしてスノーデンのモスクワ行きを止めませんでした。
スノーデンはモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport)に到着し、国際線の乗り換え区画(transit zone)に滞在しています。今朝の時点で滞在は3週間以上続いています。
ロシアに入国していない状態ですのでロシア当局の司法権は及ばず、アメリカの拘束要求には法的に応じられないとロシア側は説明しています。

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モスクワのシェレメーチエヴォ国際空港(Sheremetyevo International Airport)の国際線ターミナル
By Dmitry Rozhkov (Own work), 23 June 2013 [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

パスポートも失効したスノーデンは、これからどこへ行くのでしょうか。
ニューズウィーク誌(Newsweek)などの記事によると、彼は反米左派政権のベネズエラへ亡命を希望しており、ベネズエラも受け入れを示唆しています。しかしロシアからベネズエラへ行くには、アメリカと犯罪人引き渡し条約を結んでいる国を経由しなければいけません。無事たどり着ける保証はないのです。
彼はロシアへの亡命希望も表明しました。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Vladimir Vladimirovich Putin, 1952-)は、「仲間であるアメリカへ害を与えることをやめること」を条件に亡命を受け入れる用意があると発言しました。要は「メディアに対する秘密漏洩をこれ以上するな。いいかげん黙れ。」ということです。
さすがプーチン。何ともドスが効いた対応です。元KGBのスパイという経歴は伊達じゃない。

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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(Vladimir Vladimirovich Putin, 1952-)
Kremlin.ru, около 2006 [CC-BY-3.0], via Wikimedia Commons

スノーデンは国家機密を暴露して有名になりました。しかし、そんな彼を受け入れて永住させたいと思う国は多くはありません。自分の国の秘密が暴露されるかもしれないからです。
スノーデンを亡命者として受け入れる可能性があるのは、反米左派政権のベネズエラか、亡命容認でベネズエラに追随したニカラグアぐらいだろうといわれています。
彼はまさに、自らの主義主張や行為のために自らの行き場を失うという自己矛盾の状態に陥っているのです。この状態を「キャッチ22状態(Catch-22 situation)」になっているとガーディアン誌は指摘しています。以前ご紹介したフレーズですね。確かにその通りだと思います。

【関連記事】第47回:“It's always a Catch-22 situation.”―「いつだってキャッチ22状態なんだ」(日常会話、エディ・ヴァン・ヘイレンほか)(2013年06月29日)

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ニューズウィーク誌(Newsweek)の記事
『スノーデンはなぜたらい回しにされたのか(Why Won't Anyone Take Snowden?)』, エリック・ポズナー, ニューズウィーク, 2013年7月16日

“Truth is coming, and it cannot be stopped.”
事実は明るみに出た。もう止められない。

公然の秘密だったとはいえ、確かにその通りですね。
911のアメリカ同時多発テロ後の世界は、それ以前とはすっかり違ったものになりました。
その一つがこの盗聴です。あとは監視カメラが一般化し、監視社会になりました。
安全とプライバシー、両立させるのはなかなか難しいものですね。

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Image courtesy of a454, published on 01 October 2011 / FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【注意】本記事の内容は下記のリンク先の記事を含む、2013年7月20日午前7時時点で公開されている情報だけをもとに執筆しました。また、本ブログの筆者はスノーデンの行為について、賞賛もしていませんし批判もしていません。彼の行為は守秘義務違反や法律違反である可能性があります。ただし、現代が監視社会であるという点については筆者もスノーデンと同意見です。

【関連記事】第47回:“It's always a Catch-22 situation.”―「いつだってキャッチ22状態なんだ」(日常会話、エディ・ヴァン・ヘイレンほか), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年06月29日
【関連記事】第60回:“You have to start with the truth.”―「まず事実から始めなければならない」(ジュリアン・アサンジ), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年07月21日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“Edward Snowden: the whistleblower behind the NSA surveillance revelations”, Glenn Greenwald, Ewen MacAskill and Laura Poitras in Hong Kong, The Guardian, Monday 10 June 2013
【参考】“Edward Snowden says motive behind leaks was to expose ‘surveillance state’”, By Barton Gellman and Jerry Markon, The Guardian, June 10, 2013
【参考】“What the ...?”, by Larry Page, CEO and David Drummond, Chief Legal Officer, Google Official Blog, June 07, 2013
【参考】“Snowden Web manga profile still online”, BY REIJI YOSHIDA, STAFF WRITER, THE JAPAN TIMES, JUN 15, 2013
【参考】『スノーデンはなぜたらい回しにされたのか(Why Won't Anyone Take Snowden?)』, エリック・ポズナー, ニューズウィーク, 2013年7月16日

【動画】“NSA whistleblower Edward Snowden: 'I don't want to live in a society that does these sort of things' (NSAの告発者エドワード・スノーデン:「こんなことをする社会には暮らしたくない」)”, by The Guardian, YouTube, 2013/07/09



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posted by ジム佐伯 at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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