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2018年02月21日

第501回:“The moon that shone in Rio, lights the streets of Tokyo” ―「リオデジャネイロでながめた月が 今日は都の空照らす」(石川さゆりほか『東京五輪音頭 -2020-』)

こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉、日常会話でよく使う表現などをご紹介しています。



第501回の今日はこの言葉です。
“The moon that shone in Rio, lights the streets of Tokyo”

「リオで輝いた月が東京の通りを照らす」
というのが文字通りの意味です。これは、
「リオデジャネイロでながめた月が 今日は都の空照らす」
という歌詞の英訳です。
日本の演歌歌手、石川さゆり(Sayuri Ishikawa, 1958-)らが歌う『東京五輪音頭 -2020-』(TOKYO GORIN ONDO 2020)の歌い出しに使われている言葉です。


(このパッケージに『東京五輪音頭 -2020-』は収録されていません)

韓国の平昌ピョンチャン(PyeongChang)で開催中の2018年冬期オリンピック(2018 Winter Olympics)が盛り上がっていますね。今回も様々なドラマが生まれ、日本人選手も大活躍しています。
そして次のオリンピックは、いよいよ再来年の夏に開催予定の2020年東京オリンピック(2020 Summer Olympics / Tokyo 2020)です。
2020年のオリンピック東京開催が決まったのは2013年9月7日です。あれから既に4年半になろうとしています。2020年ってずいぶん先だなあと思っていましたが、もうあと2年に迫っているんですね。

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2018年オリンピックの開催都市が東京に決まった第125次IOC総会(2013年9月7日)
Photo by Alexander Hassenstein / Staff, 07 September, 2013 [Rights-managed], via Getty Images

日本でオリンピックが開催されるのは、
・1964年(昭和39年)の東京オリンピック
(第18回オリンピック競技大会, Games of the XVIII Olympiad)

・1972年(昭和47年)の札幌オリンピック
(第11回オリンピック冬季競技大会, XI Olympic Winter Games)

・1998年(平成10年)の長野オリンピック
(第18回オリンピック冬季競技大会, XVIII Olympic Winter Games)
に続いて4回目。夏季大会としては2度目の開催で、東京での開催も2度目となります。
実は1940年(昭和15年)に、冬の札幌オリンピックと夏の東京オリンピックの日本でのダブル開催が決まっていたことがあります。しかし日中戦争(Second Sino-Japanese War, 1937-1945)の勃発と軍部の反対によって日本は実施の中止を決定して開催権を返上します。代替地として冬はスイスのサンモリッツが、夏はフィンランドのヘルシンキが選ばれますが、第二次世界大戦(World War II, 1939-1945)の勃発のために冬・夏とも中止となり、幻の大会に終わります。



第二次世界大戦が終わった3年後の1948年から、オリンピックは再開されます。開催地は冬がサンモリッツ、夏がロンドンです。戦争中の冬と夏の2度ずつの中止を挟んでの復活です。
そしてさらに16年後の1964年の10月、日本は悲願だった東京オリンピックを開催します。アジアで初、そして有色人種国家として初の開催です。
戦争で焼け野原となった東京の街は復興の途上にありました。日本は国家プロジェクトを組み、国を挙げてオリンピックへ向けた準備を推進します。神宮外苑の国立競技場にはスタンドが増築され、国立代々木競技場や日本武道館などが新しく建設されます。交通インフラももの凄い勢いで整備され、東海道新幹線や首都高速道路、東京モノレールなどが相次いで開業します。東京はまたたく間に近代都市に生まれ変わります。
そして東京オリンピックは成功裏に閉幕し、その後も日本は高度経済成長に力強く向かって行くのです。

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東京オリンピックの開会式にて(1964年撮影)
Photo by Mondadori Portfolio / Contributor, 10 October, 1964 [Rights-managed], via Getty Images

この時のオリンピックのテーマソングが『東京五輪音頭』です。作詞は宮田隆(Takashi Miyata)、作曲が古賀政男(Masao Koga)です。
録音権が各レコード会社に開放されていたため、三波春夫(Haruo Minami)橋幸夫(Yukio Hashi)三橋美智也(Michiya Mihashi)坂本九(Kyu Sakamoto)などが競うようにしてレコードを発表します。
これらのレコードは累計で300万枚を超える売り上げとなります。その中ではテイチクが発売した三波春夫版が群を抜いたヒットを記録し、多くの人はこの曲が三波春夫の持ち歌であると認識しています。三波春夫は自分自身も徴兵されて満州に渡り、敗戦後にシベリアに抑留された経験の持ち主です。日本人が頑張って戦後復興を成し遂げたことを戦後初めて世界に示すイベントである東京オリンピックを成功させたいという思いが人一倍強かった三波春夫は、どんな時も一生懸命『東京五輪音頭』を歌ったと言われます。


(このCDに『東京五輪音頭 -2020-』は収録されていません)

2013年にオリンピックが2020年に再び東京で開催されることが決まると、『東京五輪音頭』が再び注目されます。テイチクは三波春夫の『東京五輪音頭』のCDとカセットテープを再販売しますが、1万本用意したメディアは完売となり、iTunesの配信も10倍に急増します。
また、2014年の『第65回NHK紅白歌合戦』では福田こうへい(Kohei Fukuda)が、翌2015年の『第66回NHK紅白歌合戦』では伍代夏子(Natsuko Godai)が、それぞれ『東京五輪音頭』をカバーして歌います。
そして2017年7月、リメイク版の『東京五輪音頭-2020-』が発表されます。歌うのは加山雄三(Yūzō Kayama)石川さゆり(Sayuri Ishikawa)、そして竹原ピストル(Takehara Pistol)です。
同年8月にはYouTubeなどでミュージック・ビデオが公開されます。古舘伊知郎(Ichiro Furutachi)も出演しているとても楽しい動画です。僕は古館伊知郎はニュース番組よりもこういう路線が向いていると思います。


(このCDに『東京五輪音頭 -2020-』は収録されていません)

『東京五輪音頭 -2020-』では、2020年の東京オリンピックに合わせて歌詞の一部が変更されています。
原曲では、
「♪あの日ローマでながめた月が
 今日は都の空照らす」
となっていましたが、リメイク版では
「♪リオデジャネイロでながめた月が
 今日は都の空照らす」
に変わっています。前回の開催地のことを言っているのです。ミュージックビデオには英語字幕もついており、
“The moon that shone in Rio,
 lights the streets of Tokyo”
となっています。
また、パラリンピック(Paralympic Games)についても歌詞に盛り込まれます。


【動画】“東京五輪音頭-2020- ミュージックビデオ / TOKYO GORIN ONDO 2020 (Music Video)”, by Tokyo 2020, YouTube, 2017/08/03

かつて古代ギリシアで4年に一度の平和の祭典として開かれた古代オリンピックにならって、1896年にギリシャのアテネで第1回オリンピックが開催されました。そして1924年にフランスのシャモニー・モンブランで第1回冬季オリンピックが開催されました。
かつては西暦が4で割り切れる年をオリンピック・イヤー(Olympic Year)として、同じ年に冬季オリンピックと夏季オリンピックが続けて開催されていましたが、1994年にノルウェーのリレハンメルで開催された冬季オリンピックから冬季と夏季が2年おきに開催されるようになりました。
2020年の東京オリンピックは、夏季大会としては32回目の開催となります。

0501-tokyo_2020_olympics_logo.png
By Asao Tokolo [Public domain], via Wikipedia

“The moon that shone in Rio, lights the streets of Tokyo”
リオデジャネイロでながめた月が、今日は都の空照らす。

あと2年に迫った2020年東京オリンピックとパラリンピック。
かつて開催期間中は戦争があっても休戦となった古代オリンピックのように、近代オリンピックも平和へのきっかけとなることを祈ります。そして東京オリンピックとパラリンピックも平和裏に開催されることを祈ります。
もちろん日本人選手たちの活躍にも期待しましょう!


【動画】“「東京五輪音頭-2020-」@東京・渋谷 / TOKYO GORIN ONDO 2020 in SHIBUYA TOKYO”, by Tokyo 2020, YouTube, 2017/08/05

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。


【動画】“東京五輪音頭 ♪三波春夫”, by 李平郎, YouTube, 2017/12/27

【関連記事】第499回:“Shinjuku so big, I need a Doraemon” ―「新宿はとても広くて、こりゃドラえもんが要るぜ」(Namewee『Tokyo Bon 東京盆踊り2020』), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2018年02月17日
【関連記事】第78回:“The important thing is to take part.”―「参加することに意義がある」(クーベルタン男爵), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年08月22日
【関連記事】第480回:“The customer is always right.” ―「お客様は神様です」(セザール・リッツ), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2017年12月03日
【関連記事】第100回:“I dare hope that our paths will cross again.”―「また皆さんとお会いできることを望みます」(高円宮妃久子さま), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年09月29日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“「東京五輪音頭2020」フルバージョンが視聴できるミュージックビデオ公開”, 電通報, 2017/08/07
【参考】“東京五輪音頭2020に抜擢されたのが“お祭り男”星野源ではなく、“ガテン系”竹原ピストルだったのはなぜ?”, by 速水健朗×おぐらりゅうじ, すべてのニュースは賞味期限切れである, 文春オンライン, 2017/08/18
【参考】“東京五輪音頭-2020- ミュージックビデオ”, 公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

【動画】“東京五輪音頭-2020- ミュージックビデオ / TOKYO GORIN ONDO 2020 (Music Video)”, by Tokyo 2020, YouTube, 2017/08/03
【動画】“「東京五輪音頭-2020-」@東京・渋谷 / TOKYO GORIN ONDO 2020 in SHIBUYA TOKYO”, by Tokyo 2020, YouTube, 2017/08/05
【動画】“東京五輪音頭 ♪三波春夫”, by 李平郎, YouTube, 2017/12/27



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posted by ジム佐伯 at 07:00 | ロンドン | Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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