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2016年12月04日

第385回:“Keep the change.” ―「おつりはとっておいてください」(日常会話)

こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉、日常会話でよく使う表現などをご紹介しています。

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Image courtesy of posterize, published on 23 May 2011 / FreeDigitalPhotos.net

第385回の今日はこの言葉です。
“Keep the change.”

「おつりはとっておいてください」
という意味です。おつりの分はチップとして差し上げますよ、ということです。
日常的によく使われる言葉ですが、使うシチュエーションはかなり限られます。
・タクシーで現金で支払いをした時
・レストランで現金で支払いをした時
そしてここが重要なのですが、
・おつりがチップの額としてちょうどいい時
に限られます。

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Image courtesy of Serge Bertasius Photography, published on 03 February 2013 / FreeDigitalPhotos.net

チップ、面倒ですよね。
日本ではあまりない習慣ですので、海外ではどうしたらよいものかわからずとまどってしまいます。
僕も自分で調べたり、生活の中で試行錯誤したりしてようやく何となーくわかってきました。
ふつうの生活をしている限り、タクシー、レストラン、ホテルでのチップの払いかたさえわかったらほぼ大丈夫だと思います。ほかにもチップが必要なケースはありますが、あとは応用で乗り切れます。
あまり厳密に考えず、「感謝の気持ちをお金であらわす」ということで、多少は相場と違っても気にせずに堂々と渡したらよいと考えて下さい。

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Image courtesy of FrameAngel, published on 19 February 2014 / FreeDigitalPhotos.net

せっかくですので、僕がチップをどのように考えて払っているかをご紹介したいと思います。
アメリカでのケースをご紹介します。
アメリカでの旅行や生活が最もチップを払うケースが多いからです。
まずタクシーです。
アメリカでは乗車料金の15〜20%をチップとして払います。厳密に計算して渡すのではなく、総額で1ドル単位でキリのよい数字にします。
例えば料金が8.50ドルの場合は総額10ドル(チップ18%)でOKです。
料金11.30ドルの場合は総額13ドル(チップ15%)でOKです。総額14ドル(チップ24%)だとちょっとあげすぎかな、といったところですが、荷物の積み下ろしを手伝ってもらったり有益な情報を教えてもらったりした場合はそれでもよいと思います。
ただ単距離の利用で料金が安い場合でも、最低1ドル+端数は渡すように気をつけましょう。
1ドルに満たないお礼って、、、渡された側は馬鹿にされた気分になってしまうこともありますから。

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By Joseph Plotz (Own work) [CC BY 3.0], via Wikimedia Commons

そして支払いをする場合に、10ドルなり13ドルなりを渡して、
“Keep the change.”
「おつりはとっておいてください」
と言えばOKです。
運転手さんは当たり前のように、
“Thank you.”
「ありがとう」
と受け取ります。チップをもらうことが普通の習慣だからです。
予想よりチップが多い場合は、とびきりの笑顔でお礼を言われます。
予想よりチップが少ない場合は、納得できないながらもお礼を言われます。
チップをあげないでしまった場合は、嫌な目で見られたりするのはよい方で、怒り出してしまったり、堂々とチップを請求してきたりします。

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By Henning 48 (Own work) [CC BY-SA 3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

日本人はつい丁寧に、
Please keep the change.”
とか
“Keep the change, please.”
と言ってしまいます。僕もそうです。
これは間違いではないのですが、現地の人は違和感を持つそうです。
なぜなら、“please”という言葉は単に表現を丁寧にしたい時ではなく、「相手にお願いをしたい時」に使うからです。相手にお願いをするということは、自分の側に利益があるということです。しかしチップをあげるということは相手の側に利益があります。ですから相手にチップをあげる時には“please”を使わなくてもよいのです。

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Image courtesy of stockimages, published on 15 October 2013 / FreeDigitalPhotos.net

また、チップを入れた総額をちょうど払った時でないと、
“Keep the change.”
「おつりはとっておいてください」
とは言えません。
例えば総額13ドルで、手元に細かいお札がなくて総額15ドルを渡す時にはどうするのでしょうか。
“2 dollars for change, please.”
“2 dollars back, please.”
「2ドルのおつりを下さい」
などと頼めばOKです。
“Can I have a receit for 13 dollars?”
「13ドルで領収証を下さい」
と間接的に頼むこともできます。
そうすると運転手さんはチップ込みで13ドルもらえばいいんだなとわかってくれます。
アメリカの運転手さんは領収証をあまり真面目に書いてくれないこともありますが、それはまた別の話です。
あと、Uberの場合は通常チップは不要です。

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Par Sharon Hahn Darlin (Lisbon, Portugal) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

次はレストランです。
まず、ファーストフードやカフェテリアなど、食事を自席に運んだり持ち帰ったりするお店ではチップは不要です。
また、アメリカでも日本のようにチップに相当する金額をサービス料として料金に上乗せした金額を会計に含める場合があります。その時はチップを払う必要はありません。ですから伝票をよくチェックしてみて下さい。
チップが含まれている場合は、伝票に、
“Tip (ティップ)”
“Gratuity (グラテュイティ)”
“Service Charge (サービス・チャージ)”
などの金額が記載されています。
その金額が空欄になっている時は、チップが含まれていないということです。
“Gratuity Not Included”
(チップは含まれておりません)
などと書いてある場合もあります。
アメリカではレストランでも税抜き価格の15〜20%をチップとして払います。
あらかじめ15%や18%、20%のチップの金額が印字されている伝票もあります。


【動画】“知りたい!チップの常識 「レストラン編」 [Myハワイ]”, by MyHawaiiWebMagazine, YouTube, 2009/04/03

もしチップを含めた金額がちょうどある場合、それを会計皿にのせて、店員さんに
“Keep the change.”
「おつりはとっておいてください」
と言えばOKです。
おつりが必要な時はいったん多めに払って、おつりが来た後で会計皿やテーブルの上にチップ分を残してお店を出ればOKです。
アメリカではチップをもらうことを前提にして、ウェイターやウェイトレスの給料が安く設定されていたりします。ウェイターやウェイトレスもチップをもらいたいので頑張ってサービスに努めます。よいサービスをうけたらしっかりチップを払いましょう。

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Image courtesy of stockimages, published on 07 October 2012 / FreeDigitalPhotos.net

また、レストランではカードで会計をすることが多いですよね。
その時は、伝票の“Tip”“Gratuity”の欄にチップの金額を記入して、“Total (合計)”の欄に合計金額を書いた上でカード支払いを頼むと、チップ込みの金額で支払いができます。
カード支払いの機械で暗証番号を入力する前にチップの金額を入力できる場合もあります。

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Image courtesy of stockimages, published on 07 February 2014 / FreeDigitalPhotos.net

最後にホテルです。まず大前提として、超高級ホテルではチップもそれなりの金額を払う必要がありますが、僕は超高級ホテルは利用しません(笑)。普通のホテルのことを書きますので、ご了承下さい。
普通のホテルでは、チップを払う機会はそう多くありません。
ホテル側に特別に何かを頼んで、それをやってもらった時に払います。
荷物を部屋に運んでもらった時や、チェックイン前やチェックアウト後に荷物を預かってもらった時などは1個につき1〜2ドル程度を払います。タクシーを呼んでもらった時は1ドル程度です。
お札を小さくたたんで、握手をするようにして渡すと相手も慣れた様子で受け取ります。

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By Erik (People 11) [CC BY-SA 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

荷物も自分で運ぶ、ほかに何も頼まない、という場合は直接チップを払うことはありません。僕はほとんどこのパターンです。
ただ、ベッドメーキングの人に対しては外出前に枕元のテーブルや枕の上などにチップを置いておくとよいでしょう。
ベッド1つにつき1ドルが目安です。

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By Akinori Takemoto (Own work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

ベッドメーキングの人へのチップは、数泊分をまとめて置く人もいます。
また一泊だけの時やチェックアウトの日にはもう部屋に戻らないからチップを置かないという人もいます。
しかし僕は面倒でも毎朝一日分のチップを置くようにしています。チェックアウトの日も置きます。
掃除の人は毎日変わりますし、お客の都合に関わらず、掃除やベッドメーキングをしなければいけないのですから。

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Image courtesy of stockimages, published on 07 October 2012 / FreeDigitalPhotos.net

さて、アメリカ以外の国ではどうでしょう。
ヨーロッパではタクシーには5〜10%のチップを払います。アメリカよりは少なめですが、最低1ポンドや1ユーロは払うようにしましょう。
レストランでは、イギリスもほかのヨーロッパの国も、チップを払わないことが多いです。サービス料込みの場合が多いからです。サービス料が入っていない場合や、店員さんの対応が素晴らしい場合には、チップをあげましょう。
ホテルでもあまりチップをとりません。ベッドメーキングの人へのチップの習慣がない国もあります。
詳しくはここにはかきませんが、それぞれの国でどうなのかは旅行前に調べておきましょう。
ヘアサロンで髪を切った時、ガイド付きのツアーが終わった時、ゴルフでキャディーさんに荷物を運んでもらった時などにもチップをあげて下さいね。

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Image courtesy of stockimages, published on 20 February 2014 / FreeDigitalPhotos.net

“Keep the change.”
おつりはとっておいてください。

日本語にするとどうしても
「釣りは取っときな」
というセリフのイメージがあってぶっきらぼうな印象を受けますが、英語では決して横柄な言葉ではありません。ですから“please”もいりません。
面倒なチップですが、特にアメリカではチップの習慣があるおかげでレストランなどでのサービスの質はある程度保たれています。これはこれで必要で、合理的なのだと思います。
堂々と、しかし感謝の気持ちをこめてチップを渡しましょう。
きっとお互い一日気持ちよく過ごすことができることでしょう。

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Image courtesy of stockimages, published on 07 October 2012 / FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。


【動画】“アメリカでのチップの置き方!/ Tipping in the states〔#354〕”, by バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika, YouTube, 2015/08/29

【関連記事】第57回:“Is everything okay?”―「すべてよろしいですか?」(日常会話), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年07月16日
【関連記事】第212回:“Are you finished?”“Still working.”―「お済みですか?」「まだです」(レストランにて), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2014年04月13日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“アメリカでチップをどう渡す?よくあるシーン別10選(タクシー、レストラン、ホテル etc.)”, by Ayakaさん, 留学情報マガジン by World Avenue, 2015.06.29
【参考】“アメリカにおけるチップの払う場所、払い方、理由。”, by SAGAT(さがっと)さん, BAS!C NEW YORK
【参考】“チップの相場と渡し方 アメリカ、その他の英語圏でのチップ事情”, by Lukeさん, 英語 with Luke, 2015年 07月 22日
【参考】“KEEP THE CHANGE おつりはとっておいてください”, WordMaster, ベルリッツ・ジャパン, 2009.11.20 (Review of 2000.08.06 edition)
【参考】“Please をつければ大丈夫と思い込んではなりませぬ”, by Lisa.Kさん, Lisa.K の英語生活, 2009年08月15日
【参考】“これは難解…海外でチップをスマートに渡す方法まとめ”, by nomutetsuさん, 旅と世界の豆知識, 2014/05/08

【動画】“知りたい!チップの常識 「レストラン編」 [Myハワイ]”, by MyHawaiiWebMagazine, YouTube, 2009/04/03
【動画】“アメリカでのチップの置き方!/ Tipping in the states〔#354〕”, by バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika, YouTube, 2015/08/29

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posted by ジム佐伯 at 07:00 | ロンドン | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常会話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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