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2016年03月20日

第294回:“Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.” ―「天才とは1%のひらめきと99%の努力からなる」 (エジソン)

こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉、日常会話でよく使う表現などをご紹介しています。



第294回の今日はこの言葉です。
“Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.”
「天才とは1%のひらめきと99%の汗である」
という意味です。
「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」
という意味にもなります。日本では後者の方が有名ですね。
“inspiration”(ひらめき)と“perspiration”(汗、努力)がきれいに韻を踏んでいますね。
「天才は1%の霊感と99%の発汗である」
と、日本語でも韻を踏んで翻訳されることもありますが、こじつけ感があって僕はあまり好きではありません。
これはアメリカの発明家トーマス・エジソン(Thomas Alva Edison, 1847-1931)の言葉です。
英語では「エディソン」と「エディスン」と発音されます。

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トーマス・エジソン(75歳の頃)
By Louis Bachrach, Bachrach Studios, restored by Michel Vuijlsteke [Public domain], via Wikimedia Commons

トーマス・エジソンは1847年にオハイオ州のミランという町に生まれます。7人の子供の末っ子でした。
トーマスは好奇心旺盛な少年でした。授業中にも「なぜ?」という質問を連発して先生を困らせ、小学校をわずか3ヶ月で中退したそうです。家でもガチョウの卵をかえそうとしてガチョウ小屋で卵を抱いたり、わらを燃やす実験をして自宅の納屋なやを全焼させたりしたそうです。学校をやめたトーマスは自宅で独学し、化学の実験に熱中します。しかし体内でガスを発生させて人間を浮上させようとして、友人に薬を飲ませて腹痛を起こさせた時には、理解のあった母親も激怒して人体実験を厳しく禁止します。

0294-young_thomas_edison.jpg
少年時代のエジソン
Photo by Unknown [Public domain], via Wikimedia Commons

エジソンは駅で働くようになり、15歳の頃に駅長から電信の技術を教えてもらいます。
17歳の頃にカナダの駅で夜間電信係として働いていたトーマスは、1時間おきに勤務についていることを示す信号を送るだけという仕事に飽きてしまい、時計を使って自動的に電信を送る機械を発明します。そしてトーマスが定時連絡を機械に任せて寝ていたところ、あまりに電信の時間が正確すぎて不審に思った上司にばれて、「お前が寝ていたら定時連絡する意味がないだろうが」と怒られたそうです。ははは。そりゃそうですよね。

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Image courtesy of artur84, published on 27 April 2013, FreeDigitalPhotos.net

エジソンが初めて特許をとったのは1868年、21歳の時です。議会での賛成票と反対票の数を押しボタンで瞬時に集計して投票時間を大幅に短縮できる電気投票記録機の特許です。しかし実際には「少数派の議員による牛歩戦術(わざとゆっくり歩いて投票を遅延させる)」ができなくなるとして、全く採用されませんでした。いくら技術が優れていても人が喜んでくれなければ意味がないと痛感したエジソンは、これをきっかけに人々の意見をよく聞いた上で発明に取り組むようになります。

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若き日のエジソン(1877年撮影)
By L.C. Handy [Public domain], via Wikimedia Commons

翌1869年、エジソンは株式相場表示機を発明して特許を取得します。この装置は業界から大歓迎をうけ、特許権はエジソンの希望の8倍の4万ドルで買い取られます。今の日本円だと2億円にあたる大金です。発明家としてのエジソンの活躍のスタートです。
1877年、エジソンはニュージャージー州にメンロパーク研究所を設立し、研究員を集めて次々に新しい装置の発明や改良を行います。

0294-menlo_park_laboratory.jpg
ヘンリー・フォードが復元したメンロパーク研究所(フォード博物館内)
晩年のエジソンはこれを見て、「私はこんなにきれいにしてなかった」と語った。
(Wikipediaより)
By Andrew Balet (Own work) [CC BY-SA 2.5], via Wikimedia Commons

研究所では電話機、蓄音機、白熱電球、発電機などを立て続けに商品化します。
いずれも原理的な発明者は別人(例えば電話機はアレクサンダー・グラハム・ベルが発明して特許を取得)ですが、エジソンの研究所はそれらを改良する発明をして、商用化に大きく貢献します。


【動画】“Thomas A. Edison - Mary had a little lamb (トーマス・A・エジソン - メリーさんのひつじ)”, by knihadoucha, YouTube, 2011/02/10
(蓄音機に録音されたエジソンの肉声)

特に白熱電球に関してエジソンはフィラメントに京都の竹を使用して明るさや寿命を飛躍的に高め、電灯の事業化に成功します。
エジソンがすごいのは、電球を発明しただけでなく、エジソン電灯会社(Edison Electric Light Company)を設立して発電から送電までを含めた電力システムの事業化に成功したことです。後にエジソン電灯会社は超巨大企業「GE(ゼネラル・エレクトリック, General Electric Company)」へと成長します。

0294-edison_light_bulb_with_plate.jpg
エジソンが改良した電球
フィラメントに竹が使われている
By Clayton H. Sharp [Public domain], via Wikimedia Commons

あの自動車王ヘンリー・フォードも若い頃エジソン電灯会社のエンジニアでした。
エジソンとフォードは優れたイノベーターどうしウマが合ったのか、生涯の友人となりました。

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ヘンリー・フォード
By Hartsook, photographer. [Public domain], via Wikimedia Commons

1887年にエジソンは研究拠点をニュージャージー州ウェストオレンジ研究室に移します。
ここで研究チームは動画の撮影機「キネトグラフ(Kinetograph)」と、映写機「キネトスコープ(Kinetoscope)」、音声も聞ける「キネトフォン(Kinetophone)」を発明します。キネトスコープやキネトフォンは箱の中をのぞき込む装置ですが、ここで規格化された35mmフィルムの規格は今でも使われています。

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キネトフォンで動画を見る人
音声はイヤホンで聞いている
By Who's Who of Victorian Cinema (en:Image:Kinetophone1.jpg) [Public domain], via Wikimedia Commons

1895年にフランスのリュミエール兄弟(Auguste and Louis Lumière)が動画をスクリーンに投影できる映写機「シネマトグラフ(cinématographe)」を発明します。
「活動写真」とも呼ばれた映画の登場です。
現在、エジソンとリュミエール兄弟は映画の父と呼ばれています。

0294-institut_lumiere_-_cinematograph.jpg
シネマトグラフ
By Victorgrigas (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

“Genius is one percent inspiration, ninety-nine percent perspiration.”
天才とは1%のひらめきと99%の努力である。

84年の生涯で1300もの発明をしたエジソン。
蓄音機や白熱電球、映画など、人々の生活を一変させる重要な発明と実用化にたずさわりました。
ただ発明しただけでなく、事業化と経営の能力にも優れていたのがエジソンの凄いところです。
そのおかげで、人々の暮らしはまたたく間に便利になりました。
まさに素晴らしいひらめきと、たゆまぬ努力の賜物なのだとおもいます。

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ニューヨーク・マンハッタンの5番街、ロックフェラー・センターにあるGEビル
(現在の正式名は「コムキャスト・ビルディング」)
By Jared Kofsky/PlaceNJ.com (Own Work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【関連記事】第156回:“It was the hand of God.”―「あれは神の手だった」(マラドーナ), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2014年01月05日
【関連記事】第122回:“It is by standing on the shoulders of Giants.”―「巨人の肩に乗っていたから」(ニュートン), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年11月07日
【関連記事】, ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年09月21日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“レトロでおしゃれ。電球の原点を復刻したエジソンバルブが素敵!”, by ニーナ*さん, キナリノ, 2015年02月04日
【参考】“Take The Intelligence Test That Thomas Edison Gave to Job Seekers (トーマス・エジソンが求職者に出した知能テストを受けてみよう)”, by Matt Novak, PALEOFUTURE, 3/12/15
【参考】“君は何点とれる?トーマスエジソンが作った入社試験全問題(解答付)”, カラパイア, 2015年03月21日

【動画】“Thomas A. Edison - Mary had a little lamb (トーマス・A・エジソン - メリーさんのひつじ)”, by knihadoucha, YouTube, 2011/02/10

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posted by ジム佐伯 at 07:00 | ロンドン ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 実業家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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