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2015年10月07日

第244回:“What happens one hour after eating a Big Mac?”―「ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?」(Fastfoodmenuprice.com)

こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

0244-big_mac_hamburger_croatia.jpg
ビッグマック(クロアチア)
By Lord Phillock (Phil Dragash) [Public domain], via Wikimedia Commons

第244回の今日はこの言葉です。
“What happens one hour after eating a Big Mac?”
「ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?」
という意味です。
これは、アメリカの人気ファストフードチェーンのメニュー価格を掲載するサイト“Fastfoodmenuprice.com”がつい最近発表したインフォグラフィクス(infographics)のタイトルです。
インフォグラフィクスとは情報、データ、知識を視覚的に表現したものです。情報を素早くわかりやすく理解できるので、優れたインフォグラフィクスを見つけると得したような気持ちになりますよね。
このビッグマックのインフォグラフィクスはネットでも話題になったので、ご存じの方も多いと思います。

0244-what_happens_on_hour_after_eating_a_big_mac.jpg
Fastfoodmenuprice.comのインフォグラフィックのページ
【参考】“What Happens One Hour After Eating A Big Mac?(ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?)”, Fastfoodmenuprice.com, September 17, 2015

ビッグマック(Big Mag)はご存じマクドナルド(McDonald's)の看板メニュー。
2枚のビーフパティ(beef patties)を3枚にスライスしたバンズ(bun)でレタスやタマネギ、ピクルスやチーズと一緒にはさんだハンバーガーです。大きな口でかぶりつくビッグマック、美味しいですよね。
一方で、ビッグマックは体に悪いとも言われています。
本当のところはどうなのでしょうか。
“What happens one hour after eating a Big Mac?”
「ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?」
というインフォグラフィクスでは、わかりやすく解説されています。

0244-big_mac_hamburger_japan.jpg
ビッグマック(日本)
By Kici (Own Work) [CC BY-SA 2.1 JP, GFDL, CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

“First 10 minutes”
「最初の10分」
解説はここからはじまります。
“Our brains prefer high-calorie foods”
「私たちの脳は高カロリー食品に大喜び」
と書かれています。人間の脳が進化した大昔には食料があまりなかったためです。
高カロリー食品の代表選手のようなビッグマックを食べた時、脳内にはドーパミンのような神経伝達物質が大量に放出され、人は幸せな気持ちになります。しかしこれ、コカインのようなドラッグを摂取した時と似た反応なのだそうです。

0244-girl_eating_a_cheeseburger_2.jpg
(写真はマクドナルドとは関係ありません)
Image courtesy of tiverylucky, published on 29 September 2012 / FreeDigitalPhotos.net

“After 20 minutes - Addictive sugars”
「20分後 - 糖分に病みつき
“After 30 minutes –Sodium attack on your body”
「30分後 - 塩分が体を攻撃する」
とインフォグラフィクスは続きます。
ビッグマックにはカロリーだけでなく大量の糖分と塩分が含まれているのです。
糖分には常習性・依存性があり、長期的には肥満や糖尿病、心臓病などの原因となります。
塩分は体を脱水状態にして空腹であると勘違いさせ、長期的には高血圧や心臓病、脳梗塞などの原因となります。

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(写真はマクドナルドとは関係ありません)
By Fabio Alessandro Locati (Own Work) [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

After 40 minutes - Craving more!
「40分後 - もっと食べたい!」
ビッグマックを食べたばかりなのに、もっと食べたくなることがありますよね。
これは血糖値のコントロールが一時的に効かなくなっているからです。
消化管から吸収された糖分により血中にインスリンが一気に放出され、血糖値が逆に低下するために空腹感が増してしまうのです。

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(写真はマクドナルドとは関係ありません)
Image courtesy of tiverylucky, published on 16 September 2013 / FreeDigitalPhotos.net

みなさんもうお気づきでしょうか、これはビッグマックに限った話ではありません。
ファストフードはどれも似たり寄ったりの成分と味付けですので、何を食べてもほとんど同じことがおこります。
それでもまあ毎日毎食同じ物を食べ続けているわけではないので、普通は大きな問題にはなりません。
でももし毎日3食マクドナルドで食事をとり続けたらどうなるのでしょうか。
実はそれを試した人がいます。
アメリカの映画監督モーガン・スパーロック(Morgan Spurlock, 1970-)です。


モーガン・スパーロック(Morgan Spurlock, 1970-)
スーパーサイズ・ミー [DVD]

モーガン・スパーロックは毎日3食マクドナルドでセットメニューを食べ続け、その様子を記録してドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー(Super Size Me)』(2004年アメリカ)を作りました。
セットメニューを頼んだ時に「スーパーサイズ(Super Size)」を勧められたら必ずそれを注文するというルールを決めたのが映画のタイトルの由来です。
派手さはありませんがとても面白い映画です。まだの方はぜひご覧ください。


【動画】“Super Size Me - Trailer(『スーパーサイズ・ミー』 - 予告編)”, by Cinedigm, YouTube, 2008/08/13

それではビッグマックのカロリーは、いったいどのぐらいあるのでしょうか。
日本マクドナルドのウェブサイトによると、ビッグマックは530キロカロリーのエネルギーがあるのだそうです。ごはん2杯強、ラーメン1杯強のカロリーです。
案外たいしたことないじゃないか、と思われるかもしれません。
しかしポテトのMは454キロカロリー、コカ・コーラのMは140キロカロリーです。
セットで食べたらあっという間に1100キロカロリーを超えてしまいます。
ラーメン2杯をペロリです。こわいですね。

0244-agodashi_ramen_ikitsuki_nagasaki_2008.jpg
(写真はマクドナルドとは関係ありません)
By ja:User:Sanjo (Own work (Own Photo)) [Public domain], via Wikimedia Commons

これは日本のMサイズの場合ですが、アメリカだとコーラのコップは巨大です。エネルギーもLサイズだと210キロカロリー。おかわりも自由なので2杯3杯当たり前です。
生クリームがたっぷりのっているマックカフェ・チョコレートシェイク(McCafé Chocolate Shake)は実に530キロカロリー。
もしコカ・コーラを3杯飲んだりチョコシェイクを1杯飲んだりしたら、飲み物だけでラーメン1杯を軽く超えてしまいます。おそろしいですね。

0244-female_chef_serving_chocolate_shake.jpg
(写真はマクドナルドとは関係ありません)
Image courtesy of stockimages, published on 14 October 2013 / FreeDigitalPhotos.net

ビッグマックはマクドナルド創業27年目の1967年に誕生しました。
マクドナルドの2014年の年次報告書(2015年)によると、119ヶ国に36258の店舗を持っています。世界最大のレストランチェーンです。
どこに行ってもありますし、メニューにもおなじみのものが揃っていますので、異国で食事に困った時でも安心して入店できるのが魅力です。
ちなみに“McDonald's”は「マクドナルド」と平板に言っても英語圏ではあまり通じません。
英語では「マナォズ」と‘do’にアクセントがおかれます。
アメリカでは「メッノウズ」のように聞こえたりします。

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モロッコ・カサブランカにあるマクドナルド
By Soman, 16 May 2005 [CC BY-SA 2.5], via Wikimedia Commons

クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino, 1963-)が監督した映画『パルプ・フィクション(Pulp Fiction)』(1994年アメリカ)では、作中でビッグマックの話が出てきます。
ジョン・トラボルタ(John Joseph Travolta, 1954-)が演じる殺し屋ビンセント(Vincent Vega)とサミュエル・L・ジャクソン(Samuel Leroy Jackson, 1948-)が演じる相棒ジュールス(Jules Winnfield)の会話です。
ビンセントが運転中、パリのマクドナルドではビールが買えること、フランスではメートル法を使っているから「クォーターパウンダー・チーズ(Quarter Pounder with Cheese)」と言ってもわからないので「ロワイヤル・ウィズ・チーズ(Royale with Cheese)」と呼ばれていることなどをジュールスへ得意げに語ります。


パルプ・フィクション [Blu-ray]

それを聞いたジュールスはビンセントに訪ねます。
“What do they call a Big Mac?”
「奴ら(フランス人)はビッグマックを何て言うんだ?」

“A Big Mac's a Big Mac, but they call it ‘Le Big Mac.’”
「ビッグマックはビッグマックさ。でもやつらはこう言うんだ。『ル・ビッグマック』」

“Le Big Mac!”
「ル・ビッグマック!」
ジュールスは笑います。
ファストフードの商品名なのに無駄に優雅なのがおかしいのです。


【動画】“Quarter Pounder with cheese in Pulp Fiction scene(『パルプ・フィクション』のクォーターパウンダー・チーズのシーン)”, by fash49, YouTube, 2011/05/17

僕はこれ、タランティーノ得意のヨタ話で嘘なのかと思ってました。
でもどうやら本当みたいです。
フランスのマクドナルドのウェブサイトでメニューを見ると、ビッグマックは“Le Big Mac”「ル・ビッグマック」と書いています。クォーターパウンダー・チーズは“Le Royal Cheese”「ル・ロイヤル・チーズ」となっています。
優雅ですね。おもしろいですね。
また、パリに限らずヨーロッパのマクドナルドではビールが飲める所が多いです。

0244-mcdonald_france_sandwih_menu.jpg
フランスのマクドナルドのサンドイッチメニュー
(上段中央が「ル・ビッグマック」、下段左が「ル・ロワイヤル・チーズ」)
【参考】“NOS SANDWICHS”, McDonald's (France)

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マクドナルドのビール(ドイツ、ドルトムントにて)
By Patty Ho (Flickr: Dortmund, Germany) [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

ビッグマックは世界中で販売されているだけでなく、材料や大きさ、品質もほぼ同じです。
そこで、ビッグマックの価格を各国で比べることによってその国の経済力や物価などが比較できる指標になると言われています。『ビッグマック指数(Big Mac index)』です。イギリスの経済専門誌「エコノミスト(The Economist)」が1986年に提唱しました。
ちなみに現在のビッグマック単品(individual)の値段は日本で320円、アメリカでは3ドル99セント(約480円)、ここイギリスでは2ポンド89ペンス(約730円)です。為替レートを考えたらイギリスは高いですね。コストや物価水準、賃金水準、人気と需要、為替レートなどが影響します。まあイギリスは何でも高いんですけどね。
このようにハンバーガーで経済学を語ることは『バーガーノミクス(Burgernomics)』とも呼ばれます。

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By Kucmel007 (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons

2015年7月のエコノミスト誌の記事によると、ビッグマック指数の最も高いトップ3はスイス、ノルウェー、スウェーデンです。スイスのビッグマックは6.50スイスフラン(約800円)。高いですね。そして最も安いのはベネズエラです。2014年1月には高い方の2位にランクしていたベネズエラ。いったい何があったのでしょうか。
一人当りGDPで修正すると、ビッグマックが最も高いのはブラジルになります。ブラジルではマクドナルドはぜいたく品だということです。逆に最も安いのはロシアで、香港、マレーシアと続きます。これらの国では気軽な食べ物の代表だと言えるでしょう。
日本は2014年1月には安い方の世界3位でしたが、2015年には安いとはいえ8位に後退しています。物価高や消費税の影響でしょうか。それともアベノミクスがバーガーノミクスに少しは効いているのでしょうか。

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東京のマクドナルド
By Paul Vlaar, 17 July 2004 [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

僕もアメリカではマクドナルドにずいぶんお世話になりました。
イギリスでもマクドナルドは人気で、今でもたまにお世話になっています。
ただ、マクドナルドはメニューが手元にないので指差し注文ができず、サブウェイほどではないんですけど注文するのがわりと難しいんですよね。
僕も注文したものとまったく違うものが出てきてしまったことが何度かあります。
ドライブスルーなんて怖くて行けないです。
このブログでもよく紹介させて頂くChikaさんの『バイリンガール英会話』では、マクドナルドのドライブスルーでの注文の仕方に関する動画もあります。
皆さんもこの動画をよくご覧になって、ドライブスルーにも挑戦してみて下さい。


【動画】“アメリカのマックでドライブスルー英語!// Lesson at the Drive-thru 〔# 206〕”, by Bilingual Chika | バイリンガール英会話, YouTube, 2014/07/27

“What happens one hour after eating a Big Mac?”
ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?

ポテトやコーラと一緒に食べるとめちゃめちゃ美味しいビッグマック。
でもカロリーや健康がかなり気になるビッグマック。
日本でマクドナルドは最近いろいろ苦戦しているようですが、ぜひ頑張ってほしいものです。
ビッグマックを食べた1時間後、体の中ではいったい何がおきているのでしょうか。
そして1日3食マクドナルドで食事をとり続けたモーガン・スパーロックはいったいどうなったのでしょうか。
それはインフォグラフィクスと映画をご覧になって下さい。

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(写真はマクドナルドとは関係ありません)
Image courtesy of Pong, published on 13 August 2012 / FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【関連記事】第210回:“i'm lovin' it”―「私はこれが好き」(マクドナルド), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2014年04月05日
【関連記事】第38回:“For here or to go?”―「店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」(日常会話), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2013年06月13日
【関連記事】第241回:“Eating in or take away?”―「店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」(イギリスのレストランで), ジム佐伯のEnglish Maxims, 2015年09月29日

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“What Happens One Hour After Eating A Big Mac?(ビッグマックを食べた1時間後あなたの体に何がおきる?)”, Fastfoodmenuprice.com, September 17, 2015
【参考】“ビッグマックを食べて1時間であなたの体に起こっていること”, by リョウコ, ギズモード・ジャパン, 2015.09.26(原文 by Casey Chan - Gizmodo SPLOID, 9/21/15)
【参考】“ビッグマック”, メニュー情報, 日本マクドナルド
【参考】“食品のカロリー グラムのわかる写真館”, by miwa-miさん, 簡単!栄養andカロリー計算, since 2005/3/24
【参考】“米マクドナルドのドリンクLサイズは「日本のLサイズよりも大きい!」”, by Kuzo, ロケットニュース24, 2011年6月15日
【参考】“2014 Annual Report(2014年 年次報告書)”, McDonald's, March 19 2015
【参考】“NOS SANDWICHS(サンドイッチメニュー)”, McDonald's (France)
【参考】“The Big Mac index(ビッグマック指数)”, by D.H. & L.D., The Economist, JULY 16TH 2015
【参考】“What a $7.54 Swiss Big Mac tells us about global currencies(スイスの7ドル54セントのビッグマックがグローバル通貨について我々に語ること)”, by Katie Allen, The Guardian, 23 January 2015

【動画】“Super Size Me - Trailer(『スーパーサイズ・ミー』 - 予告編)”, by Cinedigm, YouTube, 2008/08/13
【動画】“Quarter Pounder with cheese in Pulp Fiction scene(『パルプ・フィクション』のクォーターパウンダー・チーズのシーン)”, by fash49, YouTube, 2011/05/17
【動画】“アメリカのマックでドライブスルー英語!// Lesson at the Drive-thru 〔# 206〕”, by Bilingual Chika | バイリンガール英会話, YouTube, 2014/07/27



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