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2013年06月11日

第37回:“How are you doing?”―「調子はどうだい?」(日常会話)

(本文4418文字、読み終わるまでの目安:11分03秒)


こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

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By stockimages, published on 01 September 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

第37回の今日はこの言葉です。
“How are you doing?”
「ご機嫌いかが?」
「調子はどうだい?」

という挨拶です。

すみません。格言でもちょっといい言葉でもありませんね。全然“English maxims”じゃありません。
でも、このブログではこういった日常会話についても、時々少しずつご紹介して行きたいと思います。

中学校の英語の授業で、かなり初期に次のように習ったことと思います。(今はちがうのかな?)
“How ARE you?”
“Fine, thank you. How are YOU?”
“I'm fine, too. Thank you.”
「ご機嫌いかがですか?」
「ありがとう。元気です。あなたはどうですか?」
「私も元気です。ありがとう。」
(全て大文字で書いた“ARE”と“YOU”にアクセントがつきます。)
とにかく何度も練習させられましたね。
“How are you?”
と聞かれたら、
“Fine, thank you.”
と。体が覚えてしまいました。

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By 9nong, published on 10 June 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

それでは実際に使われているのでしょうか。
答えはYesです。実際に使われます。
しかし、このようなやりとりが毎日交わされるかというと、ちょっと違います。
アメリカでは
“How are you doing?”
と“doing”をつけることが多いです。
“How are you?”
も使いますが、好みの問題か、言葉にもはやりすたりがあるのか、アメリカでは圧倒的に
“How are you doing?”
という人が多いです。意味はほとんど同じです。

お店の中で店員さんがいきなり
“How are you doing?”
と聞いてくることがあります。「こう聞かれることが多い」ということを知らないと、耳が予想してませんから、つい聞き取れなくて「えっ!?」となってしまいます。
でもこれも挨拶。深い意味はありません。
日本で「いらっしゃいませ。」と声をかけられるのと同じです。

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By imagerymajestic, published on 11 July 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

次に、どう答えるかです。
“Fine, thank you. How are YOU?”
“Fine, thank you. And YOU?”
などが間違っているわけではありません。完璧に正しい英語で、とても丁寧な表現です。
しかし、フォーマルな場で初対面の相手に一度だけ使うのは問題ありませんが、毎日会う相手に毎回これでは問題です。しかも困ったことに日本人は中学校の刷り込みでみんな同じ表現を使います。

「馬鹿丁寧な返事を毎回同じように返してくる。しかも日本人はみんな同じ答えだよ。」
となると、相手がうんざりしても仕方ありません。「慇懃無礼」だけでなく、ワンパターンになってしまうのです。
どうしてこんな風にうけとられてしまうのでしょうか。

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By stockimages, published on 03 October 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

まず第一に、これは「挨拶」だということです。「こんにちは」とあまり変わらないのです。
“Hi!”
とほとんど一緒です。
挨拶の意味は二つあります。
一つ目は、知っている間柄での挨拶です。お互い気持ちよく挨拶して、その後のコミュニケーションをとりやすくすることです。
二つ目は、知らない間柄での挨拶です。エレベーターで居合わせた時、廊下ですれ違った時、相手に気づいているのに無言でいることは、相手にプレッシャーを与えることになります。
挨拶することで、「あなたに気づいてますよ」「私はあなたに敵意を持っていませんよ」というメッセージを与えるのです。この時の笑顔も重要です。
いずれの挨拶でも、深いやりとりや長いやりとりは必要ありません。挨拶に深い意味はないのです。
極端な話をすると、相手は別にあなたの調子がどうかなんて、別にどうでもいいのです。

挨拶なのですから、単に“Hi.”とかと答えちゃってもかまいません。
挨拶なのですから、オウム返しに“How are you doing?”と答えちゃっても全然オッケーです。

本当に心配な時、どうしたのかを知りたい場合には、
“How are you feeling?”
「具合どうですか?」
とか、
“Anything bothering you?”
「何か心配事でもあるの?」
などと聞くものです。

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By stockimages, published on 29 April 2013. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

第二に、毎回毎回
“Fine, thank you.”
と答えるのは避けましょう。
誤解を避けるために強調しますが、“Fine”自体にあまり問題はありません。
“Just fine.”
などと答える人もいます。
問題なのは、「同じ人に毎回まったく同じ返事をする」ことが問題なのです。
いくら挨拶といっても、毎回“Fine”と返すということは、相手に全く情報を与えないのと同じです。
しかも先ほど言ったように、毎回使うと慇懃無礼な印象を与えてしまう言葉でもあります。

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By imagerymajestic, published on 09 January 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

それではどう答えたらよいか。
答えは、「どう答えてもよい」です。
しかも、「短くズバッとその時の気分で答える」のが正解です。
大事なのは、細々と説明しないことです。相手は詳しい答えを求めていません。挨拶なのです。
あと、気の利いたジョークで答える必要もありません。ジョークはアメリカ人に任せておきましょう。
また、先ほども言いましたが、“Hi!”でもいいし、オウム返しの“How are you doing?”でもいいのです。

僕はよく、
“Good, thanks. How are YOU?”
とか、もっと縮めて
“Good. How are YOU?”
を使ってました。
“Fine, thank you. How are YOU?”
とほとんど同じ意味と構文ですが、よりくだけてフレンドリーな感じになります。
もっと省略して、
“Good. You?”
という人もいます。
そして“Good”を毎回その日の気分で言い換えるのです。
別に正確に表現する必要もないんです。深い意味がなくてもいいのです。挨拶ですから。

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By imagerymajestic, published on 16 July 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

よく使われるのは、調子がいい時は、
“Pretty good.” 「すごくいいよ。」
“Really good.” 「本当にいいよ。」
“Couldn't be better.” 「これ以上ないよ。」
“Well.”  「いいよ。」
など。

まあまあな時は、
“OK.”  「まずまずだよ。」
“So-so.” 「まあまあだよ。」
“Not bad.”  「ぼちぼちだよ。」
“Not too bad.” 「悪くないよ。」
などです。

このへんの無難な表現をいくつか覚えて使い回したらいいと思います。

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By imagerymajestic, published on 03 March 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

絶好調な時は、
“Great!”
“Super!”
“Fabulous!”
“Wonderful!”
“Perfect!”
“Excellent!”
などなど。
微妙な違いはありますが、すべて「最高にいいよ」「絶好調だよ」という意味です。
いろいろありますので、好きなのを使いましょう。
毎日こればっかりだと能天気すぎる感じがしますが、大袈裟なぐらいでもいいでしょう。

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By stockimages, published on 15 April 2013. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

変化があるときは、
“Better than yesterday.” 「昨日よりはいいよ。」
“Much better.” 「だいぶいいよ。」
と言うと、調子が上向きであることを伝えられます。

調子がよくない時は、
“Sleepy.” 「眠いよ。」
“Jet lag.” 「時差ボケだよ。」
“Stressed.” 「ストレスを感じてるよ。」
など、具体的に言う場合もたまにあります。
でもあまり言うと心配されますし、そもそも本当にひどかったら家で寝ていたり医者にかかったりすべきです。相手は医者でもセラピストでもないですので、いきなり詳細に症状を語ったり人生相談を始めたりすることはやめましょう。挨拶なんですから。

どうしても調子が悪いことを伝えたい時でも、例えば
“Not dead yet!” 「まだ死んでないよ。」
というように、軽くユーモアに包んで答えた方がいいです。

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By Ambro, published on 05 November 2011. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

あと、同じ“Good”でも、
“Good enough.” 「十分いいよ。」
“So far, so good,” 「今のところはいいよ。」
などと、変化をつけることができます。

また、
“Employed!”  「職にありついたよ。」
という近況報告型の挨拶や、
“Thinking about lunch.”  「昼メシのことを考えているよ。」
のような実況型のジョークもたまにはいいでしょう。毎日このパターンだとうんざりされてしまいますが。

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By imagerymajestic, published on 28 June 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

変わった答え方としては、
“Better than Britney Spears.”
「ブリトニー・スピアーズよりはマシよ。」
というのもあります。ヘタなジョークの一つですが、定番ネタの一つです。
彼女が私生活でさんざんな目にあっていた頃によく使われました。

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ブリトニー・スピアーズ(Britney Jean Spears, 1981-)
By U.S. Navy photo by Chief Warrant Officer 4 Seth Rossman, 04/09/2003. ([1]) [Public domain], via Wikimedia Commons

ほかにかわり種は、言葉を組み合わせて
“Fantabulous!” 「最高に最高だよ!」
などと言う人もいます。“fantastic”と“fabulous”を合わせた言葉です。
“Fabulantastic!”
というのを見たこともあります。
ただ、本当に親しい間柄でない限りは使わない方がいいでしょう。
そうでない場合は限りなくおバカな感じに聞こえてしまいます。

“Supercalifragilisticexpialidocious!” 
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」
これはもうウザいレベルですね。実際に使う人がいるとは思えません。
ディズニー映画『メリーポピンズ(Mary Poppins)』(1964年アメリカ)に出てきた呪文のような言葉です。
東京ディズニーリゾート(Tokyo Disney Resort)のショッピング施設『イクスピアリ(Ikspiari)』の語源であるとも言われています。
意味はもはや考えなくていいです。そして覚えなくていいです。
(こう書くと、あんがい意味を調べられたりこれだけ覚えられたりしちゃうものですが...。)

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by Jim Saeki, January 2016

アメリカ育ちのChikaさんの『バイリンガール英会話』では、「I'm fine, thank you から卒業しましょう!」という回で
“other than that”
「それ以外は」
というフレーズを使った答え方のバリエーションを紹介していらっしゃいます。
とてもおもしろくて参考になるのでご覧になって下さい。


 【動画】“バイリンガール英会話【#098】I'm fine, thank you から卒業しましょう!/ Let's stop using "I'm fine, thank you"”, by バイリンガール英会話 Chika's English Lessons, YouTube, 2013/04/08


【2016年1月4日追記】
日米ハーフのJun Seneracさんの『Hapa英会話』では、「【Hapa英会話-19】アメリカ人は「How are you?」にどう答えるか実験してみた」という面白い実験が紹介されています。
普通の挨拶としてそのまま返す人も多かったという結果は「そうそう!」という感じでとても共感できます。
こちらもぜひご覧になって下さい。


 【動画】“【Hapa英会話-19】アメリカ人は「How are you?」にどう答えるか実験してみた”, by Hapa 英会話, YouTube, 2015/04/14


今回もだいぶ長くなってしまいましたね。
ところで皆さんの調子はどうですか?
“How Are You Doing?”

はい。もう答えられますね。シンプルに答えればいいのです。挨拶なんですから。
バリエーションもばっちりですよね。
あと最後にひとつ。今回はいろんな方の素敵な笑顔の写真を使わせて頂きました。
そうです。笑顔が重要です。
にっこり微笑んで挨拶を交わして、気持ちの良い一日をお過ごし下さい。

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By stockimages, published on 24 July 2012. Image courtesy of FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【関連記事】第23回:“Peace begins with a smile.”―「平和は微笑みから始まる」(マザー・テレサ)(2013年05月18日)
【関連記事】第24回:“See you later, alligator.”―「さよならアリゲーター」(日常会話)(2013年05月19日)

【参考】Wikipedia(日本語版英語版
【参考】“The "How are you doing?" Response Rule (「How are you doing?」に答える法則)”, MIKE GOLDBERG, LOCAL CELEBRITY, June 06, 2006
【参考】“Contest – Best Response to “How Are You Doing?”(コンテスト - 「How Are You Doing?」に対する最高の答え方)”, Roger Seip, Freedom PERSONAL DEVELOPMENT BLOG, March 13, 2008
【参考】100 responses to "How are you?" (「How are you?」に答える100の方法), Gibdon Moon, Randomness laid bare by Neil C. Obremski, July 07, 2009

【動画】“バイリンガール英会話【#098】I'm fine, thank you から卒業しましょう!/ Let's stop using "I'm fine, thank you"”, by バイリンガール英会話 Chika's English Lessons, YouTube, 2013/04/08
【動画】“【Hapa英会話-19】アメリカ人は「How are you?」にどう答えるか実験してみた”, by Hapa 英会話, YouTube, 2015/04/14

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posted by ジム佐伯 at 12:00 | Comment(0) | 日常会話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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