スポンサーリンク / Sponsored Link


2013年06月02日

第32回:“Nothing ventured, nothing gained.”―「危険を冒さなければ何も得られない」(ことわざ)

(本文1233文字、読み終わるまでの目安:3分05秒)


こんにちは! ジム佐伯です。
英語の名言・格言やちょっといい言葉をご紹介しています。

0032-climber.jpg
Image courtesy of Sura Nualpradid / FreeDigitalPhotos.net

第32回の今日はこの言葉です。
“Nothing ventured, nothing gained.”
「危険を冒さなければ何も得られない。」
という意味のことわざです。

“No pain, no gain.”
「苦労なくしては利益はない。」
ということわざに、意味も形も似ていますね。

しかし“venture”という言葉には、“pain”のような単なる痛みや苦労だけではなく、リスクを取って挑戦するという意味があります。
危険をおかして勝負しなければ、欲しいものは手に入らないということですね。

日本でも使われている中国の故事成語にある
虎穴こけつに入らずんば虎子こじを得ず」
という言葉も同じような意味ですね。原文はこうなります。
「不入虎穴焉得虎子」
(ブーーフーチェイェンダーフーツー)
発音はいつもながらいいかげんに書いてます。

これは五世紀の宋の時代に范曄(はんよう, Fan Ye, 398-445)が編纂した後漢の歴史を描いた歴史書『後漢書(Book of the Later Han)』に出てくる言葉です。
後漢の軍人、班超(はんちょう, Ban Chao, 32-102)が楼蘭(Loulan)に使者として訪れた時に、36人の手勢で200人以上の匈奴(Xiongnu)と戦い危機を逃れました。匈奴に奇襲をかける際に部下たちに語ったのがこの言葉なのだそうです。

0032-ban_chao.jpg
後漢の軍人、班超(はんちょう, Ban Chao, 32-102)
By John Hill (Own work) [CC-BY-SA-3.0 or GFDL], via Wikimedia Commons

ところで、リスクをとって新しい会社や事業に投資する会社のことを、
“venture capital”
と呼びます。“VC”とも略され、VCが運用する資金のことを、
“venture capital fund”
と言います。
日本でも「ベンチャーキャピタル」「ベンチャーファンド」という言葉が使われますよね。

ちなみにVCが投資先に選ぶような会社のことを、日本では「ベンチャー企業」と呼びますが、英語では
“start-up companies”
あるいは単に
“start-ups”
と呼びます。“venture companies”と言っても通じない場合がありますのでご注意ください。

日常生活でも危険をおかして大きな勝負にでるか、安全第一に堅実に進むか悩むことがありますね。
お金がからんだ話だけでなく、
「断られるかもしれないけれど女の子をデートに誘う」
「事故や渋滞の危険があるけれど車で出かける」
など、あらゆる場面でリスク(“risk”)とメリット(英語では“benefit”の方がニュアンスが近いです)を比べて判断しなければなりません。

何事も危険をおかした方がいいという話ではなく、人の価値観やその場の状況で柔軟に判断するのがいいのでしょうね。

“Nothing ventured, nothing gained.”
危険を冒さなければ何も得られない。

あなたは、リスクをとってどんな勝負をしたことがありますか。
また、どんな勝負をしたいですか。

0032-mountain_peak.jpg
Image courtesy of pat138241 go / FreeDigitalPhotos.net

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう! ジム佐伯でした。

【参考】Wikipedia(日本語版英語版



タグ:ことわざ
このエントリーをはてなブックマークに追加
posted by ジム佐伯 at 08:12 | Comment(0) | ことわざ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

スポンサーリンク / Sponsored Link

ブログパーツ